football smile

the days turn into months and years

伊勢木本社ビル

2010-08-16 | design
大曽根から地下鉄名城線に乗って栄へ。栄の繁華街を松坂屋やパルコ方面に歩いていくと、何となく店構えがオシャレになってくる。名古屋に来たからといって、余所者はなかなかここまで来ないでしょう。でも、観光スポットなんかへ行くよりは全然好きなのだ。普通に街を歩いていると、そこに住む人々の暮らしが見えてくる。そこで展開される日常生活を想像したりすると楽しい。ああ、休日はこういうところで買い物をするのね、とか。

で、そんな街の外れに建つのがこの建築。自分の学生時代のアイドルは、何と言っても竹山聖でありアモルフだったので、1度は見たいと思っていたのだ。乃木坂やキラー通りの建物も見て歩いたけど、これはその一連の流れにあるデザイン。沈黙のコンクリート。この人の創り出すフォルムは、ものすごくかっこいいし、抜群のセンスを感じる。

ただ、15年やそこらでこの老朽具合はどうなのか?今、当時の雑誌のテキストなんかを読むと、かなり理屈っぽくも感じる。いろいろと余計なことを考えてしまうのは、もはや純粋に感動できなくなった証拠である。あの頃、先生が言っていた言葉の意味が、徐々にわかるようになってきた。ああ、確かに歳をとっているのだなあと思いながら、昼下がりの栄を後にしたのだった。
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2 コメント

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Unknown (ちょび)
2010-08-17 12:43:20
屋上侵入、懐かしいです・・・。アモルフ物件、こちらのような小さな地方都市にも1つあります。


『市街地中心部から松本城へと導く千歳橋に位置し、地域のランドマークとなるべく都市のゲイトとしての景観形成がめざされた。
ファッション専門学校、ブティック等の入居するテナントビルであり、最上階にオーナーのオフィスとゲストルームが置かれている。

自然と歴史の交差する門

松本城を望み、北アルプスと美ケ原とを結ぶ軸線上に立地するこの建物は、城へのゲイトであるとともに、自然へのゲイトでもある。
いわば歴史と自然を交差させ、結び合わせている。
松本市の目抜き通りである本町通りに面して、大きくゲイト状に架構されたコンクリートの構造体の向こうには常念岳が望まれ、ゆっくり盛り上がる大地、そこから浮上するブリッジ状の階段、そして大地の亀裂のそれぞれが、一階、二階、そして地階の各空間へと訪問者を誘う。
最上階のオーナーのプライベートオフィスはゲイトの上のペントハウスであり、空の庭としてのテラスは自然と歴史の出会いの空間である。

竹山 聖』

長くて邪魔よね。読んだら削除してくれて良いです。
ちなみに、完了検査で入りました。
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Unknown (fs)
2010-08-18 21:09:00
以前はこういう文章にも憧れたりしたけど、実際の建築ってそんなにかっこいいものじゃないのではないか?と最近は考えています。もっと違うものではないか?と。大切なのは、理屈ではなく現実であると。価値観っていうのは、変わっていくものですね。

それから、あの頃アサイ先生に言われたことが、最近ようやくわかるようになってきました。そういう言葉の数々が、自分にとっての財産なのかなあと思います。
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