マイケル・ルイス
2 MAR 2006
RHブックス+
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「2000年から2002年までを平均すると、オークランド・アスレチックスは、約50万ドルで1勝できた計算になる。100万ドル未満で1勝したチームは、ほかにはミネソタ・ツインズ(67万5000ドル)しかない。逆に、効率の悪い例として、たとえばボルティモア・オリオールズやテキサス・レンジャーズは、勝ち星ひとつ増やすのに300万ドル近く費やしている。アスレチックスの6倍以上だ。」
という本を読みました。メジャーリーグ、オークランド・アスレチックスのGMビリー・ビーンを題材に書かれたノンフィクションは、アカデミー賞にもノミネートされた映画の原作です。統計学に基づくチームの再建劇というのは、非常に興味をそそられる題材です。貧乏チームが金持ちチームに勝つ。ジャイアントキリングを必然的に起こす方法論は、なるほどこういうからくりであるのかと感心しました。そこに描かれているのは、結果を求めるための手段です。
では結果とは何か?それはお金をかけずに勝利を積み上げるという、いわゆる効率化の極みと言えるものです。高額年俸の有名選手を他チームへ売り飛ばし、低額年俸の無名選手に目をつける。そこで登場するのが、今までメジャーリーグで軽視されてきた統計学です。既成概念を崩壊することによって結果を導き出すというのは、なるほどあらゆる分野で応用が利く考え方です。この本が最良のビジネス書と言われる所以もそのあたりにあります。ただ、どこか違和感を覚えるのはなぜでしょう。その手法があまりにドライすぎるからでしょうか?
確かに従来の手法を否定する意図は理解できます。そうでもしなければ劇的な改善は望めないのも事実だと思います。ただその否定される中にも肯定されるべき何かが含まれているような気もします。勝てないチームを応援する気にはなれませんが、勝つだけのチームもまた応援する気にはなれない。多分それは統計学からは導き出せないものです。生え抜きのベテラン選手を尊重すること。チームの顔となる主力選手を育てること。そこにチームに対する愛が生まれるわけです。ファンはそういうチームを応援したいと思います。
人を大切にしない組織に本当の未来はあるのか?それが違和感の根源であるような気がします。人が組織を構成する以上、人の感情こそ尊重されるべきものでしょう。そこに組織を動かす難しさを感じました。どのような結果を求めるのか?方向性を間違えると、取り返しのつかないことになります。あれ?結果を手に入れたけど、望んでいたのはこんな状況だったっけ?みたいな。
映画は見逃してしまいましたが、ブルーレイとDVDがリリースされたようです。たまにはブルーレイとかで観るのも良いかもね。
Jリーグ・ヤマザキナビスコカップ 予選リーグAグループ第1節
2010年3月20日(火)15:00キックオフ
埼玉スタジアム2002
浦和レッズ 1 - 0 ベガルタ仙台
さあ、今シーズン最初の埼玉スタジアム。いただきもののチケットで初観戦という姿勢はいかがなものか?でもまあ何はともあれ久しぶりのスタジアムはやはり良いね。しかも何とSS席の15列目でMDP付というVIP待遇である。写真の通り、TVカメラより良いポジションでしょ(笑)。選手がすぐそこにいる感じ。いいなあ、お金持ちって。いつもこんな席で観てるんだなあ。
カップ戦仕様のメンバーだけど、山岸や暢久が出場しているのでかなり楽しい。基本的な戦術はどの選手が出ようが変わりはないのだけど、局面での攻防で若干差が出てしまう。それは仕方なし。やはりこのメンバーだと、柏木だけ別次元でプレーしているようだ。あと目に付いたのはボランチの小島である。この選手はすごい。啓太と阿部ちゃんのバックアップの筆頭であることは間違いなし。いやいやパスのセンスは啓太より上かもしれない。展開力が素晴らしい。
スピラノビッチは退場になるし、最後まで守備はヒヤヒヤものだったけど、運は完全に浦和にあった。それはホームだからかもしれないし、リーグ戦から大幅にメンバーを替えることができた選手層なのかもしれない。何かの要因が結果をもたらしたのだろうが、それが今ひとつ見えにくいゲームではあった。
そして試合後、噂の光景が目の前で展開されていた。選手がピッチに並んで、しかも今日はマフラーを掲げて、サポーターと一緒に「We are Diamonds」の大合唱。ウウム、やはりちょっと恥ずかしい光景だった。浦和らしくねえぞ。
調子に乗って今シーズンは赤字なしといきたいところ。明日は埼スタです。
A組シングル
1 浦和×仙台 1
2 鳥栖×川崎 2
3 磐田×C大阪 2
4 湘南×岐阜 1
5 愛媛×松本 1
B組シングル
1 札幌×新潟 1
2 鹿島×神戸 2
3 大宮×横浜M 0
4 横浜C×東京V 2
5 鳥取×京都 2
いつも通り200円の勝負。
今シーズンの成績 1勝3敗 +¥4,684−¥400=+¥4,284
Jリーグ・ディビジョン1 第2節
2012年3月17日(土)14:00キックオフ
埼玉スタジアム2002(NHK)
浦和レッズ 1 - 0 柏レイソル
いよいよホーム開幕戦です。期待より不安の方が大きいです。広島との開幕戦は、いろいろな意味で注目されました。浦和が昨年まで広島の指揮を執っていたペトロビッチを招聘したこと。監督だけに留まらず、元広島の主力選手であった柏木と槙野を主軸にしていること。そして何より広島というチームが、ペトロビッチ監督が作り上げたJリーグでも希代のシステムを要していること。ある意味、対戦相手のサッカーがすなわち浦和が目指すサッカーの完成形であること。これでは始まる前から答えは出ていたようなものです。そしてまた予想通りの結果が出たものだから、不安は一掃大きくなった次第です。
ただこの第2戦を観た限り、伝え聞いていた問題点はかなり改善されているようでした。その要因は主にふたつあったと思います。ひとつは、柏木と阿部のポジションです。各々が一列前へ上がったことで、その特徴がより活かされるようになりました。得に阿部ちゃんのポジショニングが絶妙で、ボールを奪うだけではなく、ボールを運ぶ基点にもなっていました。もうひとつはサイドの活性化です。早川と梅崎が前へ出ることで、柏のサイドと互角にやり合えた感がありました。攻守の切り替えが早かったのも、このサイドの攻防が充実していたことの現れです。まだ繋ぐべきところでロングボールを蹴ったりしていましたが、そのあたりは今後の戦術の浸透と慣れによって徐々に良くなっていきそうです。それを期待しましょう。
そして今日は真岡です。
あれから1年が経ちました。先日もまた大きな地震がありましたね。みなさんもいろいろなところで地震の恐さを実感していることと思います。私自身も仙台や松本、そして北関東周辺で実際に被害を受けた建物を目の当たりにしています。外壁のタイルが落ちたり、天井の下地が破断したり、それはやはりとてつもなく大きな力を伴っていたのだということがわかります。
ここの工場では、鉄骨ブレースがグニャリと曲がってしまいました。それらの部材を新しいものに交換しました。現場事務所の横に曲がってしまった部材が置かれています。人の力では決して曲げることが出来ません。手を触れてみると、改めて地震の威力を感じます。それはTVの画面から伝えられる被災状況とはまたちょっと違っていて、重みをもったリアルな感覚が体に染み込んでくるようです。
構造担当者曰く、これは構造設計通りに力が加わった結果だそうです。壊れるべきところが壊れている。だから建物は崩壊しなかった。曲がってしまった鉄骨ブレースが、従業員の命を守ってくれたわけです。きちんと設計された建物は、40年後に起こった大地震にもしっかり耐えることができました。設計という仕事の本質を教えてもらったような気がします。
今シーズンもやっぱりダメか?(何が?)
A組シングル
1 鹿島×川崎 2
2 横浜M×仙台 2
3 新潟×大宮 2
4 磐田×鳥栖 1
5 神戸×札幌 1
B組シングル
1 浦和×柏 1
2 C大阪×G大阪 1
3 清水×広島 1
4 F東京×名古屋 2
5 甲府×愛媛 1
いつも通り200円の勝負。
今シーズンの成績 0勝2敗 +¥0−¥200=−¥200
ロンドン五輪アジア最終予選 第6戦
2012年3月14日(水)20:00キックオフ
国立競技場(EX)
日本 2 - 0 バーレーン
今日は早々に仕事を切り上げて帰宅する。20:00キックオフっていうのはいいね。会社帰りに国立へ寄ってもよかったのだけど、Jリーグと比べるとチケットが高いのだ。やっぱり部屋でTVを観ることにする。
シリアに負けた時はどうなることかと思ったけど、何がどうなるのかわからないのがフットボールの常である。今日は引分以上で五輪出場が決まるというシチュエーション。勝って決めたいところだ。でも、前半がバーレーンのサイド突破を何度も許す展開にヒヤヒヤする。
後半、先制点が決まった後は、完全に日本ペースで時間が進む。清武が追加点を決めて、あとは五輪出場決定の瞬間を待つばかり。いやいやこんなに楽しい時間はない。それにしても、扇原のゴールが地震速報と重なるとは。やはり、フットボールは何が起こるかわからないのだ。
そしてまたまた小山です。ビルを使いながらの工事なので、終わった部屋から随時完成引渡しということになります。そういうわけで、終わる度に完成検査を実施します。今日は最初の施主検査なので、いつも以上にピリピリしています。日曜日の3倍くらい人がいます。各社偉い人も来てくれています。ウチはいつも通り担当者だけです。そういう会社です。
そろそろ電車の写真にも飽きてきたので、次回あたりから現場の写真にします。
The Cure
POCP-7130
7 MAY 1996
http://www.thecure.com/
いつも iPhone と iPod shuffle と iPod classic を持ち歩いています。バッテリーが切れても、これだけあれば大丈夫です。中でも classic には膨大な数のアルバムが入っていて、例えば長距離移動の電車の中で、すっかり忘れた過去の作品を聴き直したりしています。先日、たまたまこのアルバムを聴いたのですが、こんなに良かったかねえと再び感動した次第です。
前作が傑作「Wish」であり、前々作が超傑作「Disintegration」ということもあって、今ひとつ評価が低いような気がします。あまり話題に上がることもありませんが、いやいやどうして、実はキュアー・サウンドここにありという楽曲が並んでいます。「WANT」や「JUPITER CRASH」などは、いかにもな感じでかなり好きなナンバーですが、いちばんは何といっても「TRAP」です。 このギターリフは無敵です。でも、実はそれを支えているのは、サイモン・ギャラップのベースです。まあ~、かっこいいです。