風月庵だより

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老犬ジェリーはよく生きました

2009-10-15 12:26:02 | Weblog
10月15日(木)秋晴れ【老犬ジェリーはよく生きました】(まだ元気な頃のジェリー)

通勤の前に、いつもパーマ屋さんに寄ります。ジェリーに声をかけてからバスに乗ります。毎朝、飼い主の家からパーマ屋さんが世話をするために連れてくるのです。今朝寄りましたら、ジェリーを連れに行っているようです。いつもですとそのままバスに乗ってしまうのですが、なんとなくジェリーの家に戻りました。本当になんとなく。

ジェリーは眠っているようでした、まるで。
「おつかれさま、ジェリー」
フィラリアで一歩も歩けなくなってから、一年と半年、パーマ屋さんによく面倒を見て貰い、みんなに可愛がられて、大往生でしょう。飼い主の人たちは安楽死させたほうがよいのではと思ったりもしたようですが、やはり息を引き取る最期まで看取ることができてよかった、と言っていました。

ジェリーは元気な頃は、私が仕事から帰りに寄ると元気な声で吠えてくれました。それは丁度「オカエリ!!」と言っているようでした。そのうちに倒れてからは、声もでなくなり、寝たきりでしたが、いつも近所のみんなのアイドルでした。パーマ屋さんがボランティアで、本当に飼い主でもそこまではできないほど面倒を見てくれましたので、ジェリーは下の汚れで汚いということもなく、一年半もの間、身ぎれいにして過ごすこともできました。この頃は床ずれのような傷もありましたが、それも枇杷の葉の煎じ汁を薄めた液を作って、湿布をして貰っていて、ひどくならなくてすんでいました。

二人のパーマ屋さんと飼い主の御陰で、ジェリーは命を全うすることができました。いつもならば、私も、朝パーマ屋さんがしまっていても、ジェリーを迎えに行っているようだ、とそのままバスに乗ってしまうのですが、今朝はなんとなくジェリーの家にまでわざわざ行ったのです。ジェリーが呼んだに違いありません。やはり動物にも人間に発するなにか、テレパシーのような、根元的に触れあうエネルギーがあると実感しました。長い間外出していたジェリーの飼い主のお父さんも昨日帰ってきたそうです。いつもは別の日にくる人で、ジェリーを可愛がってくれる人も、昨日来たそうです。みんなにお別れをしてジェリーは逝きました。

フィラリアの痛みにも耐え、歩けなくても辛抱して、ジェリーは本当によく生きました。