風月庵だより

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流木被害は人災という記事

2017-07-26 11:45:38 | Weblog

7月26日(水)雨のち上がる【流木被害は人災という記事】

この頃の雨の降り方は、全く異常です。各地の被害が甚大過ぎます。自然災害だからどうすることもできない、と誰しもお思いではないでしょうか。しかし、食い止められる被害もあることを、次の記事は示しています。造りすぎた人工林が、この度も流木となって、家や田畑を襲っています。根をしっかりと張る広葉樹の多い自然林に戻すことが、百年後、二百年後の被害を防ぐことができるのです。

しいては、熊や多くの山の動物たちの食料を、供給できる森を増やすことができるのです。里に出てきて「駆除」という言葉で、表現されて射殺されてしまう熊たち。いつも胸が痛みます。その熊たちのためにも、射殺しなくてすむ広葉樹の森を取り戻すことは喫緊の課題です。

熊も熊として生きているのです。なんとか人を襲わなくてすむように、熊たちの安住の森を戻してあげられないかと切に思います。熊に襲われた方々には、本当にお気の毒と思いますが、これほど多くの熊たちが、人里に下りてこなくてはならない状況においやったのは、人間であるということを改めて認識したいと思っています。

もちろん、流木の被害が甚大であることの原因を、改めて見直さなくてはならないでしょう。(スギ花粉症の人たちにとっても、スギやヒノキの人工林が少なることは朗報なのです。)

「くまもりNEWS」を紹介させていただきます。(記事:一般財団法人 日本熊森協会)

7月24日午後、日本熊森協会 本部 森山まり子会長ら本部スタッフ3名と、熊森福岡県支部 南里正博支部長ら福岡県支部員10名は、福岡県庁を訪れ、今回の九州北部豪雨で発生した大量の土砂や流木の主な流出原因は、造りすぎた人工林にあるとして、林業形態の抜本的な見直しや、人工林の自然林化、スギ・ヒノキの再造林の中止などを求める福岡県知事宛ての提言書を、林業振興課に提出しました。

提言書を提出

 

また、福岡県庁記者クラブで記者会見を行い、台風や豪雨のたびに繰り返される痛ましい甚大被害を防ぐために、これまでメディアがタブー視して書こうとしなかった<人工林が崩れやすい訳>を、勇気をもって書いてほしいと訴えました。

記者会見

 

戦後の林野庁による拡大造林政策の失敗は、誰よりも林野庁の職員たちが認識しておられるはずですが、組織の内部からは声を上げられません。

地方行政も、拡大造林政策を推進してきた手前上、今さら失敗だったとは言えません。

今回熊森は、民間が声を上げる以外にこの国を救う方法はないと一大決心して、福岡県庁に出向きました。

写真や地図、図表、データなどをそろえて発表しました。ぜひメディアに取り上げていただきたいです。

 

提言書はこちら

http://kumamori.org/news/category/%E3%81%8F%E3%81%BE%E3%82%82%E3%82%8Anews/39514/

#九州北部豪雨

#人工林

#熊森

#水害


施食会終了

2017-07-23 10:44:30 | Weblog

7月23日(日)曇り【施食会終了】

一昨日、無事に当寺の施食会を、厳修することができました。終わってしまえば数時間のことですが、この日を迎えるまで、実に多くの準備があります。それこそ境内の掃除から植木の剪定から墓所の整備や掃除や外の仕事も多いです。御塔婆書きもあります。御塔婆を書くのも大変ですが、実は毎日筆を洗うのにかなりの時間を要します。御塔婆を書く時も、一軒一軒の檀家さんの人のことを思い浮かべながら書いています。

当日は、教区の御寺院のご随喜があってこそ、各家の先祖にご供養の願いを届けることができます。

車の交通整理をしてくださる人たちの助けも有り難いことです。仕出しのお料理屋さんの女性の助けも、いつもながら大きいです。

実は今年は私がかなり夏バテがひどく、僧堂で修行している弟子の人にも帰ってきてもらいました。親友の台湾の尼僧さんにも手伝っていただきました。この方は非常に仕事が早い人で、料理もお掃除もさっさと説明不要でしてくれます。

総代さんたちの助けも大きいです。またこの暑さの中、先祖供養のために多くの檀家さんがお参りに来られて、それ無くしては、お施食会は成り立ちません。

とにかく無事に無事に一年の一大行事を勤めることができました。ホッとしています。

ホッとしている猫ちゃんたちと言いたいですが、猫も夏バテですね。皆さんもくれぐれもこの暑さにダウンなさらないようにしてください。

#夏バテ

#夏バテの猫

#施食会

 


劉暁波氏追悼

2017-07-14 21:41:28 | Weblog

7月14日(金)晴れ 今日も暑し【劉暁波氏追悼】

劉氏が、昨日、お亡くなりになりました。

劉氏が民主化を訴えて、天安門で戦っていた1989年6月4日。忘れることができません。その時私は香港にいました。

一年ほど香港に住んでいましたが、その時は船旅の途中で立ち寄ったときでした。劉氏の死を悼むことを香港の人々はできていますので、中国国内よりは自由がまだあるようですが、私が35年以上前に住んでいた頃の香港とは随分変わってしまっていると思います。

言論の自由、異なる価値観、思想、政治的見解を持てる国であることを、望んだだけのことでしたのに、劉氏は無慚にも中国共産党に殺されてしまいました。発表された死因は癌によるものでしょうが、この死は殺されたものと同じといえましょう。

多くの国において、当たり前である表現の自由。大統領に対しても、首相に対しても、自由に反対のプラカードを掲げることのできる国に住んでいると、中国の状況は許しがたい状況です。しかし、一党独裁を望む中国共産党には、反対を唱える人は、抹殺されてしまうのです。

日本にもかつて同じような時代がありました。中国にも今の日本のような時代がやってくるのでしょうか。私には、自分の地球生存中には、そのような時代がくることを想像することは難かしいですが、必ずや中国にも自由な時代が訪れることを切に願うことを、劉氏の追悼とさせていただきます。 

「私は望んでいる。私の国が表現の自由がある場所となることを。全ての国民の発言が同等に扱われるようになることを。

私は望んでいる、私が中国で綿々と続いてきた「文字の獄(言論弾圧)」の最後の犠牲者となることを。」(劉 暁波氏の2009年の陳述書より)

      *日本も、中国の植民地にならないように、気をつけなくてはならない。

      日本人はあまりに平和ボケをしていないだろうか。

 

#劉暁波氏