風月庵だより

猫関連の記事、老老介護の記事、仏教の学び等の記事

プラスマイナスゼロ

2012-10-30 19:55:51 | Weblog

10月31日(水)曇り【プラスマイナスゼロ』

寒くなりました。もうストーブが欲しいですね。去年ファンヒーターが壊れましたので、新しく購入しなくてはなりません。

しかし購入する前に、よくよく検討しないと損をしてしまいますから注意しようと思うことが昨日ありました。

実は、電気釜も、中のお釜のコーティングが剥がれてしまい、買い替えなくてはならない時期でしたので、思い切ってインターネットショッピングのアマゾンで購入しました。それが昨日届きました。それから近所の量販店に買い物があり出かけましたところ、お店に入ってすぐにある電気製品の売り場を通り過ぎようとしましたら、今朝届いたばかりの電気釜と同じお釜が陳列してありました。そのプライスを見て、私は「エッ」と驚いてしまいました。なんと5千円も安いのです。

ネットの方が安いとばかり思っていましたが、そうでないのもあるのですね。

しかし、昨日はもう一つの5千円にまつわる話があります。

非常に重い本戸棚、おそらく20キロく以上、があり、それを移動したいのですが、私の力ではとても及びません。前に住んでいた街には高校時代の友人がいて、いつでも助けに来てくれましたが、残念ながらそれはのぞめません。それで引っ越し業者に頼みました。料金は5250円です。

5250円でもやむを得ないとおもいましたが、本棚を眺めているうちに、これを分解したら自分でも運べるのでは、と、ひらめきました。早速ドライバーで、二つのスライド部分をはずして、棚もすべてはずし、東急ハンズで購入しておいたカグスベールを下にはさみ、絨毯も利用して動かしました。それほど力を使わず移動は完了しました。

そんなで5千円を使わずにすみました。量販店のお釜のプライスを見ながら、プラスマイナスゼロだと思いました。

皆さんも、日常の中で、このようにお金のことだけでなく、、いくつかのことが、たちどころに動いて面白いことを教えてもらうことがありませんか。

敷衍して考えてみると、なにごとも一面の現象だけでは、判断しないほうがよいことが多いですね。さらに敷衍して考えれば「禍福はあざなえる縄のごとし」ともいえます。

さらに敷衍して考えれば、「何がよいか悪いかわからない」ということにもなりましょうか。私の師匠である余語翠巌老師という方は、口癖のように「何がよいか悪いかわからんぞ」とおっしゃっていました。

人生なにがあるか、なにが起こるかわかりませんが、虚心坦懐に生きていこうかと思う次第です。

寒くなりました。皆さん、風邪などひかないように、お気をつけてお暮しくださいませ。

(早く最近の写真をアップロードしたいのですが、まだなおせませんので、一か月前ほどの空の写真です。鳥のようなかたちの雲です。不死鳥という感じに私には見えました。とにかく雲は天才です。)

 

 

 

 

 


出会う人皆我が師

2012-10-23 08:30:27 | Weblog

10月23日(火)夜中雨と風【出会う人皆我が師】

皆さんは二枚舌を使う人に出会って被害を受けたことはありますか。

またあなたは二枚舌だと人から逆に言われたことはありますか。

どちらにしてもよい言葉ではありません。

しかし、そういう人に出会ったり、そんなことを言われるということは、置かれた立場で逃げることができないとしたら、どうなさいますか。

出会う人はみな我が師。

すべての人が自分にとって都合の良い人であるならば、この世に生まれてくる必要はないかもしれません。都合の良い人ばかりでないから、だから学びになるのですね。自分自身も自分では気が付いていなくても、他にとって嫌な奴かもしれません。存在そのものが気に食わない、と思われているかもしれないのです。ある意味お互い様といったところでしょうか。

皆さんの日常の中で、辛いことはありませんか。とにかく想像を絶するような人と出会うこともありますから、大変でしょうが乗り越えましょう。

やたらに相手の言うことに、頷くことも危険です。あなたがそう言ったと人に伝えられてしまうこともありますから、お気をつけください。

NHKで放映中の『純と愛』の愛クンのように、下を向いているだけがよい場合もあるでしょう。(若いころ自分もいつかこの時間帯の脚本を書きたいと思って、ある脚本家のもとで弟子入り修業をしていたことがあります。)

とにかくいろいろな人がいますから、とんでもない目に遭うこともありますが、それがこの世の仕上げの修行かと受け取っていけば、なんとか乗り越えられることもあるでしょう。

いろんな人がいて面白い世の中です。自分も結構おかしな人間ですから、二枚舌の人に出会ったら、さらに三枚舌を使ってもらって、元に戻るような楽しい付き合いをしたいです。また思いがけず自分がそうだと言われたら、意外とそうかもしれないと思った方がよいでしょう。それほど清廉潔白なタイプでもないと思った方が気楽に生きられるのではないでしょうか。

この写真の空の雲は、悠々と長い舌をだして空を駆け回っているようです。

仏様は広長舌(こうちょうぜつ)をお持ちです。この舌はいくら長くても、一枚です。

皆さん、今日もとにかく生きましょう。

*広長舌:仏の三十二相の一.舌が広く長く伸ばすと顔を覆うほどのもの。仏様の説法の滔々とした様の象徴。

 

 


ご無沙汰していました

2012-10-21 16:24:17 | Weblog

10月21日(日)晴れ【ご無沙汰していました】

この頃、何かと忙しく、ブログを更新できませんでした。実はパスワードも忘れてしまっていました。

写真の処理の仕方も、以前から使っていたパソコンが壊れてしまったり、カメラの調子が悪く、新しくすることができません。ずっと以前にブログ用にアップロードしておいた写真から選んでみました。

三村法慧老師の本の写真もアップしたいのですができません。

と、いう具合にオタオタとしています。もうブログはやめようかと思いましたが、年寄りの冷や水でもう少し頑張ってみようかと思い、パスワードをまた取得しました。

なんだか久しぶりの更新なのに、ブツブツとつぶやいていますね。丁度こんな風に生きています。でも空を見上げれば今日の空も澄んでいます。ブツブツといいながらも、オタオタとしながらも生きてさえいれば、後ろに道はできます。

僕の前に道はない

僕の後ろに道はできる

と光太郎は言いましたが、我が道程に仏の灯りが灯されていることを信じよう。

仏の灯りを持つのも私、歩いていくのも私です。

その私を包んでいる大いなる光を信じます。

晩課の時間になりましたので、このへんで。

皆さん、ご無沙汰していますが、どうぞ御機嫌よう。

 

 

 

背水の陣を敷くときは、これが最後の戦いのとき。

「仏意に随って死なんと思ふ心を先ず発すべきなり」と道元禅師もおっしゃっています。