6月27日(月)晴れ 少し暑い【国際的詐欺にご用心】
今日も暑かったですが、一昨日ほどではなかったですね。一昨日の暑さで、譲り受けた盆栽がどうも枯れかかってしまいました。ミミズも今日だけでも16匹カラカラになってしまったのを土に返しました。ストックフォルム在住の弟の電話では、昨日は30度、今朝もすでに27度とのことで、異常な暑さだそうです。
今日は母の祥月命日です。弟の家族や、甥から花が届きました。母の最期を見送ってくださった、手伝いに来てくださっている二人の奥さんたちと、母を偲んで楽しく話しました。
さて、国際的な詐欺の話ですが、誰でも騙される可能性がありますから、ちょっと書かせていただきます。知人でNPO法人として、海外で人助けの活動をしている人がいます。その方をAさんとしましょう。Aさんから電話がかかってきました。「実は海外の通帳に、7億円入っているのだけれど、今それが凍結されていて困っているの」ということから話は始まりました。「このままだと某国(アフリカのある国)に没収されてしまうので、凍結を解く手続きをするように、と、銀行から言ってきたの」というのです。
「Aさん、7億円とはすごいですね。」と私。
「海外の大金持ちの人が亡くなって、NPOの活動をしている私に寄付をしたいからと、去年、UBA(United Bank for Africa)から言われて、口座を開いたのだけれど、誰かが、その口座からお金を引き出そうとしたので、口座が凍結されてしまっていたの」
「………」と私。
「その口座の凍結を解くために、弁護士とエコワスの人の証明が必要なのだけれど、彼らが某国の銀行に行くのに、飛行機代とホテル代を送らなければならないの、30万円」
「それって、詐欺じゃないの。だいいち7億円も寄付が入るなどと最初からおかしいのでは」と私。
「あなたは知らないのよ。世界ではそういうことがあって、お金がSOUKO(私?倉庫?)に入りきれないほどあって、それを寄付してくれるという話はある話なのよ」
「ふー--ん」
「それで30万円………これをしなかったら私は一生後悔すると思うの」
「詐欺じゃないの!!」と私。
それで30万円を送った後のこと、
「おかげさまでこれで弁護士が自分の代わりにサインをすれば、私の日本の口座に送金が可能になります」と喜びのメールが入りました、が、しかし、すぐに、また、
「弁護士とエコワスから数人が証明のために行かなくてはならないので、飛行機代とホテル代で46万円必要だと言ってきたのよ」
「詐欺じゃないの!!!」と私。
「詐欺じゃないのよ、エコワスというのは、西アフリカの経済を見張っている公的機関で信用がおけるから大丈夫なの」
「エコワスはよいけれど、名前を騙る、っていうことがありますよ」と、私。私もECOWASについて調べてみました。彼女がみすみす詐欺にひっかかるのは、あまりに気の毒なので。*ECOWASは西アフリカ諸国経済共同体で、日本はナイジェリア大使が、ECOWASの日本代表のようです。「ナイジェリア大使館に聞いてみたり、ナイジェリア大使館に相談してみたらどうなの」と言ってみましたが、その線はダメなのだそうです???
46万円をさらに送ったそうです。それから、それからですね、7億円のための新しい口座を開くのに、なんと7000ドル送るようにとメールが入ったそうです。今は円安ですから7000ドルは大体80万円以上になるでしょう。それもUBAのマークと透かしの入った、いかにもの用紙にそのことが書かれていて、その用紙をメールで見せてもらいました。こんな用紙は詐欺グループには簡単に作成できるでしょう。
ここまでお読みくださった皆様はどうお思いになりますか。やはり詐欺でしょう、と私は思います。
Aさんからはその後何も言ってきません。お気の毒だとは思いますけれど、詐欺ではないでしょうか。もし詐欺ではなかったとしたら、そんなうまい話が転がっているものなのでしょうか。
スエーデンの弟に電話したら、たまたま留守番電話が入っていたので、折り返し電話をしたら、英語で「ガーナなんとか」と言ったので、おかしいと思ってすぐ切ったそうですし、「日本の国際電話ナンバーだったからおかしい、その詐欺も日本人が仕組んでいるんじゃないか、気を付けたほうがいいよ」と言っていました。
このブログにご訪問くださる皆様は、大丈夫とは思いますが、手の込んだ詐欺がありますから、お気を付けくださいませ。うまい話は危ないです。
(スズメちゃんが、ほんのひとつまみのパンーご飯粒の時もありますーを喜んでついばみに来てくれます。)