3月7日(土)曇り【新型コロナウイルス 危機感を持って】
コロナウイルスの騒動で、落ち着かないこの頃です。私はテレビはしまってしまったのでテレビ内のマスコミの動きはわかりませんが、インターネットの記事で十分にその異常さを感じています。どこかおかしいと感じています。次の記事を転載させていただきますが、この記事をお読みいただいて、このブログの訪問者の方々がどのようにお考えになるかはお任せします。
新型コロナで“失踪”する中国人告発者たち─“ウイルス流出説”を唱えた教授も…
3/6(金) 19:30配信
クーリエ・ジャポン
感染者9万人、死者3000人を超えるなど依然世界各地で猛威を奮っている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生源について、これまで中国政府は湖北省武漢市のマーケット「武漢華南海鮮卸売市場」で売買された野生動物と説明してきた。
だが、中国の若き大学教授が、同市内の政府研究機関からウイルスが流出した可能性を指摘するレポートを発表。その主張は検証に値するものだったが、レポートは即座に闇に葬られ、教授は失踪してしまう──。
つねに隠蔽体質を批判される中国政府によって、真相が明らかにされる日は訪れるのだろうか?
「海鮮市場発生源説」を当局が公式に否定
世界最大規模の科学技術アカデミー、中国科学院が中国とタイ国境付近の雲南省西双版納傣族(シーサンパンナ・タイ族)自治州に設けている中国科学院西双版納熱帯植物園は、2月20日、新型コロナウイルスは武漢華南海鮮卸売市場以外の場所で発生したとする研究結果を公式サイトで発表した。
さらに2月26日、武漢市統治機構トップの中国共産党武漢市委員会と武漢市政府は、中国最大のミニブログ「新浪微博(ウェイボー)」オフィシャルアカウントで、新型コロナウイルス対策本部医療チームの見解として、2019年12月8日に発病した第1号患者(既に回復し退院)の市内在住・陳氏について、調査の結果、過去に一度も武漢華南海鮮卸売市場を訪れたことはなく、海鮮市場が発生源ではないとする結論を発表した。
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独自発信で“消された”教授、弁護士、記者…
では、海鮮市場でなければ一体、ウイルスの発生源はどこなのだろうか。
熱帯植物園と武漢市当局は肝心の結論を曖昧のままにし、植物園は研究結果の発表文も即刻、公式サイトから削除してしまった。
実はこの「真の発生源」について、2月6日に独自の研究リポートを発表した中国人学者がいた。フランス公共放送「ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)」の中国語版サイトや香港ニュースメディア「香港01」が報じたところによると、中国の理系トップクラスの国立大学、華南理工大学・生物科学与工程学院(生物学・生物工学部)の肖波濤(シァオ・ボウタオ)教授が、科学者向けグローバル情報共有プラットフォーム「リサーチゲート」に「The possible origins of 2019-nCoV coronavirus(2019-nCoVコロナウイルスの可能な起源)」と題する英文レポートを発表した。
肖教授はレポートで武漢市が発生都市であることは肯定しながら、海鮮市場ではなく同市内の政府系ウイルス研究所2ヵ所のうち、いずれかからウイルスが流出して感染が拡大した可能性が高いとの説を披露している。
もし肖教授の分析が正しいとすれば中国政府のメンツは丸つぶれで世界を震撼させることになる。ただ、「リサーチゲート」に掲載された肖教授のリポートの原文は直ちに削除されてしまい、また同時に肖教授は消息を断ち、現時点でも安否は不明だ。その身柄は中国当局に拘束されている可能性が高い。
原因不明の肺炎に警鐘を鳴らしたことで処分を受けた武漢市の医師・李文亮(リー・ウェンリャン)氏の感染死(2月7日)などを受け、中国当局は新型コロナウイルスへの対応をめぐり、体制批判が広がることに警戒を強めている。中国で党や政府の公式見解とは異なった視点で分析や発表を行うことは許されない。肖教授は研究者生命が断たれて家族にまで監視の目が及ぶのを覚悟の上で、世界に向けて警鐘を鳴らしたのだろう。
このほか、憲政の実現を求める「新公民運動」を提唱した法学者、許志永(シュウ・ヂィヨン)氏が2月15日に当局に連行された。許氏はネットで習近平国家主席に対し感染防止対策を含む危機管理能力を批判、退陣を求めていた。
公民記者(市民ジャーナリスト)を名乗って大規模デモで揺れる香港や封鎖前の武漢市に単身突入し、当局の妨害を受けながらSNSに独自取材動画を投稿していた人権派弁護士・陳秋実(チェン・チウシィ)氏も2月6日を最後に音信を絶っている。支援者や知人は、当局の情報部門から「流言飛語を流したため身柄を拘束中だ」と連絡を受けている。
武漢にある2つのウイルス研究所
肖教授がレポートで指摘した研究所は、中国科学院武漢病毒研究所(中国科学院武漢ウイルス研究所)と武漢市疾病預防控制中心(武漢市疾病予防コントロールセンター)。ともに、病原体の収集と識別を含む研究目的で実験用の野生動物を収集している。
武漢ウイルス研究所は、2015年2月、細菌・ウイルスなどの微生物・病原体等を取り扱う実験施設の世界的格付け「バイオセーフティーレベル(BSL)」の最高安全度を誇り、エボラウイルスや天然痘ウイルスなどの病原体を完全な密封空間で取り扱うことができるレベル4(BSL-4)の実験室を、中国で初めて設置。なお、感染者が続出した武漢華南海鮮卸売市場からは約27㎞離れている。
一方、武漢市疾病予防コントロールセンターは、海鮮市場とわずか280mの超至近距離にある。また同センターの斜向かいには、新型コロナウイルス治療の最前線のひとつで多数の医師や看護師が感染した武漢協和医院がある。肖教授は、海鮮市場との距離の近さから疾病予防コントロールセンターからウイルスが流出したことを強く疑っている。
武漢ウイルス研究所の研究チームは1月23日、新型コロナウイルスはSARS(重症急性呼吸器症候群)のコロナウイルス(SARS-CoV)と類似しており、同じ受容体(レセプター)から人の肺細胞に侵入するという分析を発表した。また、新型コロナウイルスの遺伝子構造は、コウモリから見つかった「Bat CoV ZC45コロナウイルス」のそれと96%一致しているという。
肖教授は雲南省と浙江省で「Bat CoV ZC45コロナウイルス」を運んでいるキクガシラコウモリが発見されたことも指摘した。その一方で、その生息地は武漢から900㎞以上離れており、野生のキクガシラコウモリが都心の武漢華南海鮮批発市場付近まで飛来する確率はゼロに等しいと断定。しかもキクガシラコウモリは武漢で食用に供されることはなく、海鮮市場で売買された実績がなかった点にも注目した。
ワクチンを開発できる専門家が必要なのに…
肖教授によると、武漢市疾病対策予防センターは過去2年以内にキクガシラコウモリなどのコウモリを湖北省から155匹、浙江省から450匹調達している。
これらはDNAやRNA(リボ核酸)の抽出といった実験のために購入されたものだが、同実験の責任者は実験中にコウモリに襲撃されて、コウモリの血や糞便が皮膚に飛び散ったことなどから、2017年と2019年に各2週間、自宅隔離になった事例があるという。また、実験の過程でコウモリから生きているダニが採取されたという。
実験過程で生じた動物の死骸などのサンプルは、病原体になり得る。肖教授は、確固とした証拠が必要になると前置きしながら、同センターがウイルスの不活化(無害化)処理を怠って廃棄処分したサンプルからウイルスが流出し、海鮮市場関係者に感染したと疑っている。
1977年湖北省生まれの肖教授は現在42歳。国立難関校・重慶大学を卒業後米バーバード大学メディカルスクールやボストン小児病院、ノースウエスタン大学などで研究実績がある。中国の科技部(科学技術省)や政府系ファンド・国家自然科学基金から何度も研究費助成を受け、11件の特許を保有する細胞バイオメカニクスやナノ医学生物学の若き権威だ。
新型コロナウイルス感染症がパンデミックの様相を帯びつつある今こそ、肖教授のような若き専門家を闇に葬って黙らせるのではなく、最新の研究結果を結集してウイルス根絶の切り札となるワクチンや抗ウイルス薬の開発を急ぐべきなのだが。
*この新型コロナウイルスによる感染は、普通ではないと私は思います。上記のような記事も、私たち日本人は危機意識が低い傾向があるので、別世界の話のように思うところがあるでしょうが、私はありうると思います。このウイルスに感染した人に対してのワクチンがないという点において、かなり危険な状況であると思います。お互いに気を付けあって、終息を待ちたいですね。