9月21日(月)曇り【お彼岸に想う】
暑さ寒さも彼岸まで、と言いますが、まことに今までの猛暑はいずこに、と言いたいこの頃です。新型コロナウイルスの影響は、当寺のお彼岸のお参りには、全く影響を感じられません。多くの檀家さんがお参りに来られて、お墓中が花でいっぱいになりました。ただ、お参りの可愛い坊やでさえ、マスクをしているという光景が、新型コロナの影を感じて切なくなります。
「今日彼岸 菩提の種を 蒔く日かな」という俳句をよく目にしますが、作者については今まで気にしたことがありませんでした。当ブログのブックマークをつけさせていただいている百科事典のような「つらつら日暮しhttps://blog.goo.ne.jp/tenjin95」さんのブログで、この作者は、江戸時代の馬場存義(号:古来庵、1703~1782)という方だと教えてもらいました。また古来庵存義は、「菩提の種も」と「を」ではなく「も」と詠んだようです。お墓参りをした折に、お墓参りだけではなく、「菩提の種」も蒔かなくては、という想いでしょう。*菩提:さとり、正覚
彼岸会は、先祖供養と結びつけて日本で始められた仏教行事のようですが、春のお彼岸も秋のお彼岸も、丁度気候の良い時期にありますので、お墓参りにも自然と足が向かうのではないでしょうか。四季のある日本ならでは、の行事だと思います。
お盆には、あまりの暑さに、お墓参りをパスしてしまった方も、このお彼岸には、是非先祖のお墓にお参りしてくださいませ。
私も当寺の掲示板にこんな言葉を書かせてもらいました。
「先祖様を守るあなた 先祖様に守られるあなた 宇宙の響きあい」
私は禅宗の僧侶としては、異端かもしれませんが、次元の違う世界を信じています。証明のできないことを言って、人を迷わす僧侶のブログであることをご承知でご訪問くださいませ。