11月26日(木)曇り時に小雨【一週間不眠の体験】
かつて、一週間眠れなかったことを思いだしました。病気でもなく、心配事が原因でもありません。
断食明けに梅干しを食べてしまい、体が極陽性になってしまいましたので、全く睡眠をとれなくなりました。夜の就寝時間には、体は横にしていましたので、眠れなくても全くの不眠とは違うでしょうし、眠れないことが全く苦にならない不眠状態でした。
しかし、これでは体力を消耗してしまうと思いまして、整体の先生ご夫婦に相談しまして、眠れるような体の状態に直してもらいました。
中国禅の修行者の語録や、史伝を読んでいますと、体を決して横にしないで、眠るのも坐禅の姿のままで何十年も修行なさったという記載があります。そのようなこともできるだろうと思います。
当時は断食ほどではないにしても、木の実や精製していない食物も多かったでしょうし、心身の状態が現代の私たちのようではなかったことは確かです。いわゆる極陽性の状態でしょう。
また、現代は、多くの家電製品に囲まれたり、見えない電波が空中に行き交っているような極陰性の中にいますので、研ぎ澄まされた神経を持つことは現代では、かなり難しいでしょう。
断食などしますと、木々の葉の一枚一枚がくっきりと見えますが、あまりに飽食ではそのようなことは先ずありえないことです。私自身はいつも素食ですが、昔の人に比べれば、かなり文化的な生活をしています。
他に騙されないように生きなさいと、道元禅師はおっしゃいましたが、ひょっとすると、道元禅師も騙されるような経験をなさったか、周りに他に騙されて痛い目に遭っている人がいたのかもしれません。
騙すより騙される方がよいとは良く聞きますが、一歩進んで騙される方がいけません。騙す人間をつくってしまうからです。
神経を研ぎ澄ませ、高邁な精神を持ち、他に瞞着されずに、この生を終わりにできればと願うばかりです。。
皆さんは、どのような日々をお過ごしですか。どうぞ、執着のない、潔い生き方をなさってくださいますように。一生は一度きりですから。ちょっと上から目線の言いようで恐縮ですが。