3月19日(月)晴れ【孤立死】
春のお彼岸です。お寺のほとんどのお墓にはお花がきれいに手向けられています。お墓を守っている家族がいる家には、孤立死はないでしょうが、このところ孤立死というニュースを度々耳にします。
立川の母と子、また63歳の娘と95歳の母、一人が病気や幼くて自由に動けない場合、養育や看護していた人の方が亡くなると、他の一人も餓死などして亡くなってしまうという痛ましいケースです。
殊に北海道の姉妹の話は、あまりに切ない感じがいたしました。こういう人たちこそ生活保護の支援を受けさえしていればと悔やまれることです。多額の収入があるにもかかわらず、不正に生活保護を受けている人たちさえいるというのに、保護を受けるべき人たちが遠慮して受けないとはどういうことでしょう。
このような事が続けて起こったせいか、実は我が家に先日警察の方の訪問がありました。雨の激しく降る日でしたが、私と母の生年月日や個人情報や緊急連絡先を聞かれました。孤立死する可能性のある家庭のリストを作っているのでしょう。必要なことかもしれません。(しかし、きちんと警察官の姿をしていましたので、まちがいなく警察官の方と思いますが、警察手帳を見せて頂くべきでしたね。)
幸いにも私が住んでいるところは、隣近所と仲がよく、一年に一度か二度忘年会や遊びの会をしますし、どんな人が住んでいるか、お互いによくわかっています。また兄や姉と連絡を取り合っていますので、おそらく孤立死は免れるだろうと思います。
さて、ところでこの写真はなんだかお分かりになりますか。
実はルナがトイレに閉じこめられて、必死に出ようとして床を食いちぎった痕です。いつもは寝る前にルナの所在を確かめてから寝るのですが、3日前あまりに疲れてしまって、倒れ込んで寝てしまったので、ルナちゃんがトイレに入り込んでいた事に気が付かなかったのです。ペットも、もし、飼い主が突然死して、トイレに閉じこめられたりしたら、死んでしまうかもしれません。飼い主とペットの孤立死もありえます。
早速トイレにはいつもルナが自分で出られるような工夫を致しました。
このブログにご訪問の皆さんの状況はわかりませんが、お互いに何かあったら、すぐに駆けつけてくれるような態勢を考えておきましょう。これからの時代、結婚しない人が多いので、社会的な問題に、現在以上なるかもしれませんね。
子どもの頃、村中の家に鍵はかかっていませんでしたね。そんな時代に孤立死も孤独死もなかったと思いますが、これからの時代、死の様相もどんどん変わっていくことでしょう。せめて一輪の花と一本のお線香が誰にでも手向けられますようにと、私は思いますが、そんなこと死んだ後のことなんかどうでもよい、と考えている人もいるでしょうね。でも、冥界の地蔵菩薩は、誰をも守ってくれることでしょう。