風月庵だより

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島根にて

2010-10-31 11:33:08 | Weblog
10月31日(日)曇り【島根にて】(会場の妙義寺本堂。山門から写しました。カメラのバッテリーが充電不足で、この一枚しか撮れませんでした。)

はや、10月も晦日になりました。台風14号は通り過ぎていったようです。今日、我が家ははじめてファンヒーターを入れました。寒くなったのですね。

さて、先週の28日、29日と島根にお伺いしてきました。益田市にある妙義寺さんが会場でした。寺族のかたの研修会があり、ご一緒に道元禅師について学ばせて頂きました。私もこの研修会でお話させて頂いた御陰で、道元禅師について、あらためて大変学ぶことが多かったです。

本師と津和野にお伺いしたのは、平成七年のことでした。その折お世話になりました津和野のご住職が、お声をかけてくださったので、私が道元禅師についてお話させていただくというご縁になりました。

3時間の時間を頂きましたが、それでも到底道元禅師については、ご紹介しきれませんが、少しでも宗祖の人間としての姿を伝えられればと思いました。

おいおいにこのブログでも、書ければよいと思います。

これで私の今年の勤めは、ほぼ終わりましたので、ホッとしています。
またドングリ拾いに出かけたいと思っています。福島県の西会津町で親子熊が射殺された記事を、『山陰中央新報』で読みました。「殺したい町民は誰もいないが、こちらの生活も危ない」と町の人の声が書かれていましたが、そういうこともあるでしょう。昔のように里山が復活して、熊さんたちも安心して生きられる場が戻るとよいですが。

まあ、果たしてドングリの一掴みが、どれほどのお役にたつか分かりませんが、気休めです。

とにかく、これ以上山間部に開発の手を伸ばさないで、山の動物が安心して暮らせるような日本でありたいです。それは結局、人間の住みやすい環境になるのではないでしょうか。


明日から11月、去りゆく時をどう過ごしましょうか。皆様、急に寒くなりましたから、風邪にはご注意を。

ドングリ拾い

2010-10-24 19:47:26 | Weblog
10月24日(日)曇りのち雨【ドングリ拾い】(これはマテバシイの木のドングリのようです)

今日は、日本熊森協会のお声掛かりで、代々木公園にドングリ拾いに行ってきました。仕事が終わってから行ったので、協会の人たちには会えませんでしたが、一人でドングリを探してみました。はじめのうちドングリのある木が分からなかったのですが、落ち葉をかき分けて見ますと、気がつけばドングリに囲まれているほどでした。

いつの間にか夢中でドングリ拾いをしていました。熊さんたちにこれを送ると思うと、拾っているというよりは、この木から頂いているという気持ちになりました。こんなにドングリのあるところに熊たちを連れてきてやりたいとさえ思いました。



可愛い子熊が射殺された記事に、胸が痛みましたが、胸を痛めているだけでは何も言えないと思い、思い切って代々木公園に行ったのです。先日このブログで代々木公園のドングリ拾いをお知らせしましたが、自分は忙しいので行けないと思っていました。

しかし、仕事が一杯だから、という言い訳ばかりしていて、ブログに書きさえすればいいというものではあるまい、と思いました。大熊が射殺されるのも可哀想ですが、子熊はなんとも哀れです。

力無しの私にはかなり重いほどドングリを頂けました。でもきっと熊おやじには、「これっぽっちじゃ、一口!ウオー!」と言われてしまいそうですが。

皆さんも近所にドングリがありましたら、是非下記のところにお送り下さい。

生態系を乱すという意見もあるそうですが、生態系を乱した大元は人間の環境破壊です。異常気象にも人間の自然破壊に原因があるかもしれません。とにかく、少々のドングリを熊たちにプレゼントしたからといって、目くじらをたてるのはやめましょう。

奄美大島の皆さんのところにお手伝いに行くこともできませんが、せめて熊たちにドングリを、お一つプレゼントです。

一箇所だけ送付先が分かりましたので、ご紹介しておきます。

ドングリの受け付けは11月15日まで。段ボール箱で〒370-0862 高崎市片岡町2の9の7 日本熊森協会県支部へ。問い合わせは同支部(電話080・5490・0594)。

おまけの一枚。〈ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ〉



子熊はなぜ射殺されなければならなかったのか

2010-10-22 21:27:14 | Weblog
10月22日(金)曇り【子熊はなぜ射殺されなければならなかったのか】

「16日午前11時ごろ、石川県加賀市小坂町の山代ゴルフ倶楽部で、コース内の木に登っている子グマ(体長約60センチ)をキャディーが発見した。倶楽部から連絡を受けた地元の猟友会メンバーが駆けつけ、子グマを射殺した。」

なぜ、なにもしていない小熊を、容赦なく射殺したのだろうか。なぜ射殺されなくてはならなかったのだろうか。木に登っていたのは、なにか餌でも探していたのであろうか。食べるものがなくて空腹であったのだろうか。なんとも哀れな気がする。

射殺以外の方法はなかったのであろうか。




尼僧堂開創の地での晋山式

2010-10-18 10:57:48 | Weblog
10月20日(水)曇り【尼僧堂開創の地での晋山式】(曹洞宗尼僧学林開創旧跡の碑)

今月の1日と2日に、名古屋での晋山式に随喜してきました。

この度晋山式のあった医王山香林寺は、かつては薬師堂といわれ、文化年間(1804~1817)に建てられたといいます。常住の僧侶が住むようになったのは、嘉永五年(1852)で、横井香林尼和尚です。開山は香林尼の師である大須万松寺三十世大鵬賢明和尚、開基は横井嘉六夫妻(香林尼の両親)ということが「薬師寺縁起」として書き残されているそうです。
 
二世は安藤大賢尼和尚、三世は安藤道契尼和尚(法号は実参)で、この方が、この香林寺を尼僧学林 として開いたメンバーのお一人です。尼僧学林の創設は、京都養林庵庵主の水野常倫尼の提案で、賛同する同志は、堀密城尼、山口巨鑑尼、安藤道契尼です。道契尼は、十三歳で出家してより、十三年間常倫尼の侍者として参侍していました。
 
この四人の方のことを、尼僧学林開創の四恩師として、私も安居中に学んでいました。
香林寺で尼僧学林が開校したのは、明治三十六年五月です。その時の安居者は二十二名、教職員八名だったそうです。それから七年の間、香林寺で尼僧学林は開かれましたが、明治四十二年に柳原町に移転しました。さらに第二次世界大戦で柳原は焼失しましたので、戦後名古屋市千種区城山町の正法寺に移転し、現在に至っています。
  
 この度、香林寺の第八世として晋山なさったのは、釈照慧師です。二十五年にわたって香林寺を監寺としてお守りしてきました。七世である青山俊董老師の法嗣の方です。

 私は尼僧堂時代に一度香林寺に拝登しましたが、かなり老朽化していた記憶があります。この度すっかり見違えるように本堂もきれいに整っていましたし、庫裏は新しく建てられていました。
 
 そして世代の方々のお墓もきれいに整備されて、まつられていました。

 今まで、何カ所か晋山式に随喜したことがありましたが、多くの尼僧が結集しての晋山式は初めてでした。ほとんどの配役を尼僧が勤めました。それぞれの配役をご紹介したいところですが、個人情報で、それぞれに許可を頂いていないので控えますが、とても暖かい感じの晋山式でした。

 このように力を合わせて、一つのことを成し遂げることは、素晴らしいと思いました。 大衆の威神力という言葉もありますが、一人一人が自分の配役をこなして、大変な儀式を仕上げていく醍醐味がありました。私は当日に行って、配役をこなすだけでしたが、当事者は、この儀式の準備から、当日の運営から、その後のいろいろな後始末から、大変なことだと思います。

 とにかく尼僧堂開創の地での、晋山式に随喜できた縁のめぐりあわせに「随喜」しています。この頃とみに思うのですが、何事にも「随喜」の心こそが、自分自身にとってどんなに安らぎであるか、ということです。

 遅ればせながら、ブログに掲載の許可を頂く電話を今朝やっとしましたので、紹介させて頂きました。

熊にドングリを送ろう

2010-10-13 11:14:25 | Weblog
10月14日(木)曇り【熊にドングリを送ろう】(熊の写真ではありませんが。髭が折れて半分になってしまい心配していましたが、またはえてきました。飼い猫のこんなことさえ心配しているのです。まして食べ物が無く人里に出てきて射殺されなくてはならない熊が益々増えるのではないかと心配です。これは猫の事とは違い、環境破壊の問題が根底にありますから、天候による食べ物の不作だけではなく、人間の責任があることですね。)

今年は熊が人里に下りてきて、あちこちで被害がでてきているようです。一昨日ある施設に閉じこめられたツキノワグマは、当初麻酔銃で生け捕りに、と言われていましたが、結局射殺されてしまったようです。

熊によって怪我をさせられたり、殺されてしまったり、人間も被害を受けて大変です。今年はとくにドングリなどが不作で、山に熊の食べ物が極端に少ないそうです。

熊も本来ならば、ドングリや椎の実やトチの実などを食べながら、大自然の山の中でのんびりと暮らしたいはずなのです。山の中にまで、開発の手が伸び、熊にとって全く住みづらい状況になってしまったのです。

昨日のニュースでは、リニアモーターカーが東京から名古屋まで直線距離で走るそうですが、これでまた山の動物たちがどんなにか被害を受けるか想像もできないほどです。こんな狭い日本に果たしてリニアは必要でしょうか。あまりの環境破壊につながるのではないでしょうか。アメリカやロシアのように広い国ならまだしも、こんな狭い、しかし、可愛い国です。この国土を守るために、開発についてよくよく考える必要があるのではないでしょうか。

ところで次のような呼びかけが、「日本熊森協会http://homepage2.nifty.com/kumamori/prof-top.htm」からありますので、ご案内申し上げます。

「今年の山の凶作はクマが大量出没して大量駆除されてしまった2006年以上にひどいということで、関東支部でも何かできることはないかと探しております。本部からいくつかお願いが来ましたが、とりあえず実行可能なドングリ拾いをどんどんやっていこうと思います!

送り先は本部がいくつも候補を持っていますので、その時の指示に合わせて送ります。

まずは10月24日(日)11:00~代々木公園の原宿駅近くの入り口に集合です。

お昼休憩をはさんでできるまでやろうと思いますので、ご参加可能な方はご連絡ください。

もちろん当日の飛び入りも結構です。

持ち物は少々汚れてもよい服装に軍手、天候によっては雨具くらいですが、現地から直接送ってしまおうと思っていますので、段ボールや紙袋をお持ちいただけるとうれしいです。


周りの方もお誘いあってお越しください!(日本熊森協会関東支部)」

宜しくお願い致します。



爽やかな季節

2010-10-07 08:18:25 | Weblog
10月7日(木)晴【爽やかな季節】

爽やかなこの頃です。爽やかは五月頃の季語だったか、と気になったので調べてみましたら、秋でした。俳人に笑われそうです。しかし、こういうことに拘ることが、そもそも愚かしいですが。

目下資料作りに忙しくしていますが、つくづく若いうちにもっと勉強しておけばよかった、と反省しています。目がだいぶいかれました。

しかし、70代の人からみれば若いということにしておきましょう。何時でも而今、今できることに全力で。

しかし、一日中、掃除、洗濯、炊事は、生活の基本ですから、それがなかなか忙しいですね。今洗濯物を干し終わったところです。これから『従容録』を繙きます。

皆さんも、楽しい一日を。

ルナちゃんは、早朝から遊びましたので、お休みです。

はや10月

2010-10-04 07:59:00 | Weblog
10月4日(月)雨【はや10月】(お気に入りの椅子の上で)

光陰矢の如し
歳月人を待たず

こんな言葉に出会いますと、落ち着きませんね。

ちょっと今ゼミの当番に当たっていますので、遊び歩かないようにルナに見張られています。
読書の秋です。一枚一枚頁をめくる楽しみ。パソコンでの読書には向いていない世代です。
短い秋をお楽しみ下さい。
ルナの目は何を見ているやら。