風月庵だより

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「全国子ども電話相談室・リアル」を聞いて

2010-07-28 12:34:23 | Weblog
7月28日(水)晴れ【「全国子ども電話相談室・リアル」を聞いて】
(子ども時代のルナとキヨ)

先日の日曜日、「全国こども電話相談室・リアル」という番組を聞きました。この番組は時々聞くことがあります。現代の子どもたちがどんなことに悩んでいるのか、少しでも垣間見ること、いや垣間聞くことができる番組です。

山本シュウさんというパーソナリティーと、数人の子どもたちが番組の進行を受け持っています。いろいろな受け取り方はあるでしょうが、私は、山本シュウさんの子どもとの応対は好ましいと受け止めています。子どもの気持ちに沿って、勇気づけたり、なだめたりきめ細かく対応しています。「We are 親戚」というのが決まり文句でして、みんなで親戚のように相談に乗ろうという感じです。

先日の放送で、私は考えさせられることがありました。

どういう内容であったかというと、一人の女の子が、花火大会にクラスの友達と行く約束をしたのですが、クラブでも一緒に行こうということになって、どうしたらよいか悩んでいるという相談です。

こういうことに真剣に悩んでいるのか、可愛い悩みだと思いながら聞いていました。同学年くらいの女の子の答えも、とても真面目な真剣な答えでした。クラブのお友達にも失礼ではないように、先にクラスの友達と行く約束ができていることを説明して、許してもらえばよいのではないかしら、クラブの友達も事情を聞けば、きっとわかってくれると思います。でも相手を傷つけないように言うことが大事ではないでしょうか、というような意見でした。

相手の立場を考えたり、ずいぶんと周りを大事にする意見で、私は感心して聞いていました。

次に40代の女性からの答えが放送されました。

それは「自分がどうしたらよいかを一番に考えて答えを出せばよい」というものでした。

私もずいぶんと自分の好き勝手に生きてきたのですが、10代の女の子が、周りのことを考えて行動することを考えているのに、40代の人が自分さえよければよいという感じの答えを出しているのには、考えさせられました。

今の40代は、戦後、生活が楽になっていく世代、また団塊の世代である私の世代が親にあたる子どもの年齢になるでしょうか。

皆さんはどう考えますか。

なお、この番組も家庭内暴力とか、時々、大変な状況の相談もありますが、あまりに内容が強烈なことは取り上げないように変化しているようです。

夏休みの間は、子どもたちにも問題がおきる季節です。見守りたいですね。


天の花

2010-07-25 20:06:47 | Weblog
7月25日(日)晴【天の花】

釈尊の十大弟子の一人、須菩提(しゅぼだい)の話。須菩提は解空(げくう)第一といわれ、空に対しての理解がダントツだったお弟子さんです。この方が、巌の上で坐禅をしていたら、梵天が花の雨を降らせた、という話があります。これは『天聖広燈録』という史伝に書かれています。

しかし、梵天が花の雨を降らせるような神通力を、坐禅をすると得られると思うことは間違いと、道元禅師は誡めていらっしゃいます。

また、牛頭法融(ごずほうゆう、594~647)という禅僧が、牛頭山幽棲寺の北巖の石室で修行していたとき、百鳥が花を銜(くわ)えてきて牛頭に供養をしていたといいます。
しかし、四祖道信の導きで悟ってからは、これ以後百鳥が再び花を銜えて来ることはなかったといいます。

このように奇瑞はあっても、それは悟れば消えるのであり、奇瑞が表れているようでは、まだ修行が足りないと言ってもよいでしょうか。

私事になりますが、かつて用事があって香港を訪ねたとき、ホテルの部屋に「花を飾りましょう」という声が心にしました。しかし、もう夜ですし、花屋さんがどこにあるかも分かりません。

すると、「とにかく外に出てご覧なさい」とまた心の声がしたので、外に出ました。辺りはすっかり暗くなっていて、人通りも途絶えています。「少し歩いてみて」と言われましたので、坂道を下ってみました。花屋さんはありそうもありません。「戻って後ろを見て」と言われたので、きびすを返しました。途端に右側のホテルの前の路上に黄色のフリージャーの花束が置かれていました。「それを持って帰りましょう」と言われたので、その通りにしました。フリージャーは新鮮でした。

こんな私の経験もあります。しかし、この頃は、悟ったわけではありませんが、そんなことはありません。花が必要ならば、花屋さんに行けば買えますしね。

そんな不思議なことができなくてもよいのですが、そういうこともあるということは経験から否定はしません。しかし、日常のことこそ大事ですし、神通力を得るために坐禅をするのではありません。ただ、そういうこともあるということを、受け入れられる幅があってもよいかなと思います。

(我こそ禅僧と思う方は、花を蹴飛ばすかもしれませんね。)

宇宙とぶっつづきのそれぞれの生命。今日も一日が過ぎました。今日も暑い一日でしたね。

熱中症にご注意ください。

地デジアンテナ

2010-07-24 21:34:16 | Weblog
7月24日(土)晴【地デジアンテナ】

この頃、アンテナがやたらに目に付くようになりました。地デジという放送になるので、アンテナを立てなくてはならないそうですね。

目に見えない電波が今でも空気中を飛んでいるのでしょうが、地デジになるとさらに強い電波が飛び交うのでしょうか。

今日は友人から、先に逝った人が、訪ねてきた話を聞いてきたのですが、そのような交流が少し妨げられるような気もしてきます。電波とは違うでしょうが。

こちらもいつもアンテナを立てていたいと思います。この世にもあの世にも。

あの世などないと言うのも自由ですが、いろいろな体験を否定はできないでしょう。自分の見える世界だけが全てではない、という謙虚な気持ちは持っていたいですね、お互いに。想像を絶することがあっても何の不思議もない世界です。

お掃除と洗濯と炊事だけで今日も一日が終わりました。

このように日常のことは勿論大事です。しかし、それを強調するあまり、宇宙とぶっつづきのこの生命の世界を狭くしてはいないか、と思います。

地デジアンテナもいいですが、朝焼けの輝きに感謝。

(夕焼けの空にも地デジアンテナがちらほら、などと言うよりも、今日も一日を有り難う)






お疲れ様でした

2010-07-22 11:34:31 | Weblog
7月22日(木)晴【お疲れ様でした】

ルナも見張りの役目からようやく解放されました。

手前の青い布の下は、パソコンです。

腱鞘炎になりそうでしたが、時々手に貼り薬を貼ったりしながら、肩にもパテックスやら、時々はマッサージに通いながら、なんとか受け持ちの仕事を仕上げました。

締めくくりの仕事は、自分の書いた本の中に出てくる中国仏教史蹟地図の作製でした。これがなかなか肩の張る仕事でした。パソコンで打ち出した小さな▲とその山名を、ピンセットで中国の地図上に貼り付けたりしました。

仕事が大変だったことをブログ上で述べるのもなんですが、一仕事が終わった後のホッとした思いは、格別です。

日頃は全くアルコールは飲みませんが、夕焼けを見ながら、コップに一杯だけご馳走になりました。美味でした。

またこの本が出版される頃には、紹介させて頂きます。

ルナちゃんもお疲れ様でした。



連日猛暑が続いています。皆さんもくれぐれもお体お大事に。友人は冷房の影響もあるとかで、肺炎になって入院中です。皆さんもお気を付けください。


あの世からの催促

2010-07-13 16:59:24 | Weblog
7月13日(火)曇り時々雨【あの世からの催促】



今日、新盆でお伺いした家でのお話。

新盆のお供えに、日本酒やらビールやら、たくさんにお供えしてあるので、
「お好きだったのですか」と聞きましたら、
「とても好きでして、死んでからも飲んでいるようです」と、奥さんの答えです。
「?」
「実は娘が金縛りにあいましてね。お酒が好きだったので、私がお猪口に少しだけお供えしていたのですが、お父さんが、もっとなみなみと注げって言ったそうです」
お盆棚をあらためて見ますと、お水のコップの隣に、なみなみと注がれた別のコップが添えられていました。

「何時ですか」と私は尋ねました。四十九日までの間か知りたかったのです。
「最近の月命日の日でした」と娘さんが、答えました。

このご家族は、それぞれ霊的な経験があるそうです。
別の娘さんは、人の影を見たり、人魂をよく見るそうです。

奥さんは、実家が新築したとき、亡くなったお母さんが肩に乗った気配がして
「家が無くなっちゃった。どこだか分からなくなった」と、お母さんが言ったそうです。
また、ご主人がお亡くなりになってから四十八日目の時、肩をぽんと叩いたようにしてご主人が去っていったのが分かったそうです。

こんな経験をしているご家族もいるのです。
見えない他世のことを言うと、禅僧がそんなことを言うものでない、と言うような人がいますが、このような話もあるのだということを、ご紹介しておきたいです。

今日から東京方面のお盆ですが、亡き人をおわすが如くおもてなしをして、お盆のご供養をなさってはいかがでしょう。生前お好きだったものを差し上げたり、おいしいものを一緒に食べたりして、楽しくお過ごし下さいませ。

7月14日のこと:今日も棚経に伺った家で、次のような話を伺いました。
ご主人の四十九日の間の話。お花の展示会だからいいんじゃない、行きましょう、と知人に誘われて出かけたそうです。ところがその夜、ご主人に首を絞められるような金縛りにあって、うめき声をあげたので娘さんに起こされたそうです。とても家族思いのご主人だったそうで、家族中、その人を懐かしんでいますし、感謝しています。「やっぱり四十九日の間は喪に服さなくてはいけなかったと分かりました」と奥さんが言っていました。



ベストを尽くして

2010-07-11 18:01:21 | Weblog
7月11日(日)曇りのち雨【ベストを尽くして】

東京方面は雨になりました。でも写真はある晴れた日の空です。

今朝、電車に乗って、出かけました。

電車の中で、一人の少年に会いました。野球のユニホームを着ているので、

「ポジションは?」と聞いたら、「セカンドです」

「練習に行くの?」と聞いたら、「試合です」という答えです。

「それは緊張している?」と聞いたら、「はい」と言いました。

「そう、私も緊張しているの。これから、お話に行くのよ」

私は今朝、『曹洞禅グラフ』を主宰なさる藤木老師のお寺(臥牛院)のお盆の法話を頼まれ

まして、出かけてきたのです。

私にとっては、正直に言いますが、多くの檀家さんが集まるところで、法話をさせて頂くこ

とは大役です。

少年と別れるとき、「お互いにベストを尽くそうね」と言ったら、

少年は恥ずかしそうに、でもしっかりと頷いて、駈けていきました。

お陰様で、きょうのお役、無事につとめさせて頂きました。

このお役が終わるまで、実は気が抜けませんでした。気を張っていました。

今日は、とにかく、ドデっとして、また明日から、残っている仕事に頑張ります。

とにかく、今日は晴です。

*それぞれが死力を尽くした、参議院選挙も終わり、予想通りの結果が出ましたね。総理大臣になると一言の責任は重いです。慎重を求められます。せっかく手にした政権ですから、もう少し、諸葛孔明のような才覚が欲しいところです。


お元気ですか

2010-07-08 17:57:07 | Weblog
7月8日(木)晴【お元気ですか】(見張りの役も大変です)

今日は暑いです。昨日は蒸し暑かったです。皆さん、お元気ですか。


(疲れちゃったニャー)


(ホントに疲れちゃった。
見張りも楽じゃないですよ。
でもなんとか一息ついたみたい。
まだ少しやらなきゃいけない、と、あたちの友だちは言ってます。
まだあたちの見張りの役が必要みたい。
でもちょっと一寝入りしますね)

と、ルナは寝ています。いいですね。

皆さんも、体調管理気を付けてください。

*りむかさん、コメント頂いたところに返事を書いておきました。ご覧下さい。