2月26日(金)晴れ【百歳の母の記憶 映画『誰も知らない』】
一昨日、ようやく今年出版予定の本の原稿を脱稿することができました。編集部の方々のアドバイスを頂き、何回か推敲をしましたので、かなり時間がかかりましたが、やはり最終原稿は自分にとって、随分学ぶことが多かったです。自分自身で自分自身の原稿から学んでいます。
そのようなことで、昨日と今日は少し休息日でした。いつも寝る場所からはみ出してしまい数日帰ってこない外猫ハッピーのために、小屋をつくったり、日頃きれいにできないところのお掃除などに精を出しました。
母ともゆっくり話しながら、3時のお茶も飲みました。そのときですが、「あんたにはあちこち旅行に連れて行ってもらったね」と言いまして「映画にもよく連れて行ってもらったけれど、誰も知らない、という映画にも行ったね」と突然、映画のタイトルを言いました。
たしかに『誰も知らない』という映画を観に行ったことがありました。しかし、母の記憶力は大したものだと思いますが、よくそのようなタイトルを覚えているものですね。
「あれは実際の話だったから、あの子たちはどうしているんだろうね」と心配している感じです。「たしか死んでしまった妹を飛行機が見えるところに埋めたね」と言います。よく覚えているものです。
私は正確なことは忘れていましたので、インターネットで調べてみました。封切されたのは、2004年(平成16年)ですから、今から12年くらい前のことです。私は曹洞宗総合研究センター宗学研究部門に入った年になりますから、駒澤公園の近くに住んでいた時のことです。きっと渋谷あたりの映画館に行ったのでしょう。
この話はたしかに実際にあった巣鴨子供置き去り事件をモチーフに、是枝裕和監督が撮られた映画で、子役の柳楽優弥さんは、国際的な映画祭で主演男優賞を頂いたりして話題になった映画でした。
母の記憶は実話をもとにしていたので、ドキュメンタリーとして混乱しているようで、実際置き去りにされた子供たちのことを心配しているわけです。少し混乱はしていますが、よく覚えているので感心しました。
現在も同じような目に遭っている子どもたちもいるかもしれませんし、親に虐待されている幼い子供たちも、多いようです。母も心配しているように、この置き去り事件のこどもたちも、今では大人になってそれぞれの人生を歩いていてくれることでしょう。
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2月も数日で終わりです。寒い日もまだまだあるでしょう。イ皆さん、ンフルエンザにご注意を。
(苦心の作です。しかし、どうもこの中に寝ていてくれる気配がありません。時の無駄遣いをしてしまったか。もう少し、様子を見てみます。結局は撤去になるでしょうか。意外と込み入っているのです。)