12月28日(月)晴れ【お寺を守る人々】
いよいよ今年も、あと4日間になりました。お正月を迎えるためにあれもこれもしなくてはなりません。
昨日は、この一年間、力を合わせてお寺を守ってきた総代さんたちと納会をしました。このお寺の総代さんたちは親の代から、世襲の総代さんたちです。お寺を守るという意識が大変に高いです。
私は3年前からの住職で、勿論お寺を守るという意識も強く持っているつもりですが、総代さんたちはこのお寺を守ってきた積る時間をお持ちです。今、当寺は難題を抱えていますが、今までも多くの問題を総代さんたちと住職で力を合わせて乗り越えてきました。この度もなんとしても、難題を切り抜けようと結束を固めた納会でした。
場合によっては全檀家さんたちの署名を集める必要があれば、それもしようという意気込みです。とにかくお寺を守るためならば、どんな苦労もいとわないという方々ばかりですので、有難いことだと思います。
お寺とは建物だけをいうのではありません。仏法を伝える場であり、法を学ぶ場であり、それぞれのご先祖をまつる場であり、檀家さん一人一人をお寺と総称していると思ってください。
お寺は、決して僧侶が生きていくための報酬を得るための存在ではありません。このことを取り違えますと、「法」が守られないことになります。住職はお釈迦さまからの法を守ることに身命をかけています。総代さんたちは先祖からのお寺を守るために真剣です。
今年一年間本当に私にとって、大変な年でした。私自身が未熟であるからにほかなりませんが、お寺を守るため決してへこたれない覚悟です。
それも当寺の総代さんたちのような強い味方がありますから頑張れると感謝しています。一人では何もできません。真の信頼を築くことこそ、人間にとって大事な学びです。その学びから逃げていて、権利だけを主張し、自分だけが正しいと陰で言っているような生き方をしている人間には、残念ですが開こうとしていた道さえも閉じてしまうことになるでしょう。
お互いに堂々と、この大道を歩んでまいりましょう。仏法に守られた大道です。「潔く、清々しく、生き生きと」
皆さま、どうぞ、良いお年をお迎えくださいますよう。
(再び、パパ猫が行方不明になりました。あちこち探したり張り紙をしたりしています。手前の猫ちゃんです。もうこれ以上は飼えないと思っていましたが、この猫ちゃんだけはなんとか守りたいと思っていたのです。この寒空にどうしているかと思うと胸がいっぱいになります。)