風月庵だより

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防草シートの威力

2016-10-21 20:16:36 | Weblog

10月21日(金)晴れ【防草シートの威力】

21日は私にとっては特別な日です。本師の月命日です。モカとハッピーの月命日でも在ります。

空ばかり見ていたい一日でしたが、今日は草取りで、一日中下を見て、忙しく過ごしました。

写真のように防草シートの効果があったことに、驚きまして、感激さえしまして、やはり一部分には防草シートを使うことにしました。入寺した初めのうちは、頑張って草取りをしたいと思いましたが、お寺の敷地はかなり広いので、一部分には防草シートを使ったり、駐車場には除草剤を使ったり、考えを変えました。それでも本当に草の生える威力にはただただ恐れ入っています。

写真の草が生えているところは、防草シートがかかっていなかったところです。ここの全体に2メートル巾の防草シートを張り詰めました。その上に小石を敷きつめてもらうことにしました。力強い助っ人が今は3人いてくれますので、なんとか管理できています。一人ではとても管理しきれません。なんでも自分でできると思って、今までは生きてきましたが、守備範囲が狭かったからできることでした。助けてくださる方々に感謝しつつ、融通無碍に生きていきたいとおもっているこの頃です。

思いがけず、檀家さんに、鍋いっぱいのけんちん汁と、別の檀家さんから、手作りのアップルバウンドケーキをいただきました。助かりました。明日は役員会です。これから資料を作成します。生きている限り、次々に仕事がありますね。

注文した本が届きました。『宮沢賢治と法華経宇宙』という本です。早く読みたいです。楽しみです。

皆さん、灯火親しむ秋になりましたね。

*鳥取地震のこと、後から知りました。なんと言ってよいか言葉がありません。

 

 


宇宙戦争

2016-10-18 17:27:32 | Weblog

10月18日(火)晴れ【宇宙戦争】

今日は、この地方の空はとても美しく、早朝から昼も夕方も一日中、青い空に白い雲の大空の舞を楽しませてもらいました。

しかし、昨日は中国が宇宙船の打ち上げに成功し、宇宙飛行は軍事的な目的であることが明白になりました。勿論アメリカやロシアも軍事的な目的で飛ばしているのですが、宇宙戦争も奇想天外な物語ではなくなりました。

やはり漫画や小説は、一歩先を行っているわけで、「宇宙戦艦ヤマト」の歌のようなことが現実に将来この地球に起こりうることを、中国の宇宙船の打ち上げで、さらに強く思いました。

と、いうことは、人類の滅亡も、そう遠い将来ではないように思えてきます。昨日たまたま読んでいた『禅・空っぽのままに生きる』(盛永宗興老師講演録)の中に、福井謙一博士(1981年ノーベル化学賞受賞)との対談があり、福井博士曰く「人間が自分の意志、欲望に任せて行動していくと、例えば非常に望ましくない結果が起こって、平たくいえば人類が滅亡するといったこともあり得るんですね。云々」と。

私もギリシャで、ミディアムの友人から地球人類の滅亡を伝えられてから、そのときは信じませんでしたが、だんだんにあり得ることという思いを強くしています。

それは地球の温暖化によるものだろうかと、思っていましたが、この頃は宇宙戦争もその中に入ると思っています。第一、宇宙は、人間のみならず全ての生命にとって、危険な物質で覆われてしまうときがくるかもしれません。海の浄化作用も、空の浄化作用も追いつかない状態になったとき、最後の時です。

坐禅の日々を送りながら、亡き人々の冥福を祈ったり、草取りをしたり、読書をしたり、食事をつくったり、静かな日常を送りながら、そんなことを心配している尼僧が一人、地球の片隅に生きています。

皆様、どうぞ、悔いの少ない日送りを。

 

 


笑裏有刀と笑裏無刀

2016-10-06 19:23:45 | Weblog

10月6日(木)晴れ【笑裏有刀と笑裏無刀】

昨日はかなり風がひどく手桶が飛ばされる音がして、夜中に慌てて小屋にしまいました。被害のあったところもあったのではないでしょうか。今日は昨日の荒れようが全く嘘のように白い雲と青い空がきれいでした。夕方は白い雲に茜がかった雲のハーモニーが素晴らしかったです。写真では私の肉眼に映ったほどきれいには撮れませんでした。

さて、ある国の首相の含み笑いの顔を見る度に、日本ではありません、「笑裏有刀」という言葉が浮かびます。「笑裏蔵刀」も同じような意味と思いますが、あの笑いには気をつけなくてはいけない、と思います。個人的なことですが、出家して以来、やはり目を細めて笑いを作る人に、かなりいじめられた経験があります。作り笑い、含み笑いには気をつけなければいけません。

と、思っていましたら、『正法眼蔵』「仏性」巻に「笑裏無刀、破画餅不得(笑裏に刀無く、画餅を破することは得ず)」こちらの方は、裏に刀も持たないような空虚な笑いで、画餅さえも破することはできない、というような意味になるでしょうか。

笑いの裏に刀が有っても無くても、どちらもあまりよい意味ではないようです。しかし、刀が有る方が兵法の一手のようですから、某首相はそれをお使いになって、世界制覇を狙っているのかもしれません。

平和ボケ日本と言いますが、最後までボケていけるのならば、それもよいとさえ思います。やはり平和が一番ですね。

 


The Folk Wave ライブとご縁

2016-10-02 15:16:16 | Weblog

10月2日(日)晴れ!でも暑い!【The Folk Wave ライブと縁】

今日は当寺の「写経と法話の会」でした。毎月第一日曜日の10時から12時までの予定で開いています。このお寺に入寺してからまもなくはじめましたので、今日で59回になります。法話は『般若心経』解説、『遺経』解説を一通りおえ、今は『修証義』解説に入りました。

さて、一昨日、高校時代の友人のライブに行って参りました。私は日常ほとんど音楽を聴きませんので、約2時間半、たっぷりと音楽を聴かせていただきました。 The  Folk Wave というグループ名ですが、今回が50周年記念リサイタルでした。メンバーの四人とは、私は高校時代はほとんど交流がなかったのですが、ベース担当のメンバーのお一人が、今年の四月、私が曹洞宗の大本山永平寺で焼香師というお役を務めるに際して、ご同行くださり、その縁でこのライブを聴かせていただく縁につながりました。

高校の同期生が加入しているメーリングリストに、永平寺のお参りのお誘いをしましたところ、ベースの彼と、スエーデン在住の女友達が同行してくださったのですが、私にとっては一生に一度のお役を務めるにあたり、十代の頃の友人に同じ場面にいてもらえたということは、不思議な気がいたします。

また、今度は 高校時代の同期の友人たちの、記念すべき五十周年記念リサイタルの場面に、いあわすことができたというご縁にも不思議な気がいたします。50年間も毎年ライブを開き、それぞれの成長を見あってきたであろうメンバーでしょう。50年以上も同じメンバーで続いてきたと言うことは、それだけでも感嘆に値することだと思いました。演奏も歌も合間のトークもとても素晴らしかったです。やはり50年以上の熟達の技とハーモニーで、聴くほうは、とてもゆったりとした気持ちで楽しむことができました。

しかし、実は四人のメンバーのうち、お一人はこの日を迎えることなく、八月に旅立ってしまったのだそうです。でも、きっと舞台の一隅に居たに違いありません。ギターを抱えて。                  

Where Have All The Flowers Gone ベトナム戦争反対の歌でした。懐かしい気がしました。

でもいつか私たちも、みな、いずこかに、旅立ちます。その日まで、この世で、それぞれの命を培いあって生きていきましょう。

(カメラを持って行かなかったことが残念。)

(毎年一面のコスモスが咲いたのに、今年はこれだけになってしまったお寺のコスモスです。コスモスも何処に行ってしまったのでしょうか)