1月21日(水)雪チラつく【偽善と良い人】
今日は、朝から雪がチラつきました。寒いですね。
さて、先週、知人の家の法事に出かけたときのことです。後席で、いろいろな話題が出ました。その中の話題の一つを紹介いたしましょう。
「この子はとても良い子なのに、他の兄弟に今、話しかけてさえもらえないんですよ」。と、お母さんが言いました。この子と言われた子は、子供のころから、良い子でした。上のお兄ちゃんたちは、二人とも非常にユニークな考えと、生き方をしていますが、彼は本当に良い子なのです。
「どうしたの」と尋ねましたところ、昨年彼らのお父さんがお亡くなりになったのですが、その時のことだそうです。上の兄たちが、家の中のことを何も手伝わないで、ゲームをしていたのだそうです。
それで、その良い子が、ゲームなんかしていないで手伝わなくては、というようなことを言ったのだそうです。
その言い方にも問題があったのでしょうが、末の弟に偉そうに意見をされて、上の兄たちは、むかついたのでしょう。それ以来、話しかけても、返事もしてもらえないのだそうです。
「兄たちの為にもゲームなんかしている場合じゃないと言うべきでしょう。僕はこのことについては謝るつもりはありません」と、良い子は言います。
「あのね、人の為、と書いて偽善の偽だよね」と、私は言いました。偉そうですが、お許しを。
「君は自分が一生懸命に働いているのに、お兄ちゃんたちが働かないでゲームをしているのが、よくないとおもっているのでしょう。いつでも、何をするにしても、It is my pleasure.の精神なら、人を責めないし、まして目上のお兄さんたちに意見をするなんて生意気だとお兄ちゃんたちは思ったんじゃない。」
「まして目上の人に、正当論を言うことほど失礼なことはない、と私は思うけど。君は自分は正しいと思ってるでしょう」。
良い子ほど、正当論を言うことがあると、つくづく思うのですが、正当論を言われた人は目上の者なら、一層嫌な思いをすることに気をつけなくてはならない、と、私は常々思っているます。
もしかしたら、お兄ちゃんたちは、ゲームをしながら、大好きなお父さんがお亡くなりになったのを、心の中で泣いていたのかもしれないのです。
〈座っている左から2番目は、この3匹のママです。右側の茶トラは、内猫のタローです。時々外猫の兄弟たちと楽しく遊んでいます。そのまま外にいるのが好きかと思うと、やはり、家の中に帰ってきます。他の3匹の子猫(もう一匹外にいます)は、外が好きなので、外の猫ハウスで寝ています。猫の兄弟はおなじ時に産まれたにも拘わらず、性格はそれぞれ全く違います。)