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『維摩経』から三拝を学ぶ

2020-04-21 12:11:54 | Weblog

4月21日(火)晴れ【『維摩経』から三拝を学ぶ】

『維摩経』は、大乗仏教の初期の経典として代表的なものです。在家の居士である、維摩(ヴィマラキールティー)のもとに、文殊菩薩がお見舞いに行き、維摩から種々の教えを受けます。舎利弗(しゃりほつ)や須菩提(しゅぼだい)や大迦葉(だいかしょう)等仏弟子たちにお見舞いに行くように釈尊はおっしゃるのですが、皆、それぞれ維摩に以前やり込められていて、誰も行く、という者がいませんでしたが、ついに文殊菩薩は釈尊の命を受けて、お見舞いに出かけるのです。

そういうことなら、自分たちも、維摩と文殊が語りあうならば、きっと卓越した法を聴くことが出来るに違いない、と、8千人の菩薩、5百人の声聞、そのほか多くの神々も、文殊菩薩に従ってお見舞いにやって来た、という話です。

「入不二法門品」で説かれる「不二の法門」の教えは『維摩経』のなかで大変に有名な教えです。維摩が「二元対立を超えた不二の法門に入ることはどのようなことか」と質問をしますと、31人の菩薩がそれぞれの見解を述べます。

例えば喜見菩薩は、「色と空と二元的に対立しますが、色こそが、まさに空の本性なのです。色が消滅することで、空の本性があるのではありません。云々」/善意菩薩は、「輪廻と涅槃ということ、これが二元的に対立するものです。」輪廻の本性を見れば、輪廻することもなく、完全に涅槃することも有りません。云々。/現見菩薩は「尽きることと尽きないこと、これが二元的に対立することです。尽きることとは、究極まで尽きること、それはもはや尽きることは無い、云々」

等々、二元的に対立するものと、その対立がなくなることを説き、不二の法門を具体的に解き明かしていきます。そうして、ついに文殊菩薩が維摩居士に「それでは、不二の法門に入るあなたの教説をお説きください」とお聞きしましたところ、維摩居士は沈黙して何も語らなかった、というのです。これが「維摩の一黙、雷の如し」と言われる有名な一シーンです。しかし、維摩居士の一黙だけが重要なのではなく、それぞれの菩薩が、二元対立を超えたところを説いている、それがあっての一黙です。さんざん語った後の言語の持つ限界です。

さて、私が、この本を読みまして、実は三拝の仕方を学んだところを紹介したいと思います。

ちょっとお休み。ツツジがきれいに咲いています。毎年このこんもりとしたツツジを楽しんでいます。

「菩薩行品」の中に「世尊の両足を頭におしいただくことによって敬意を表した」という一文があります。僧侶の方々の三拝の方法を見ていますと、手の先を丸めるようなしぐさをなさる方もいますし、頭をコツコツと三回打つ方もいますし、実にいろいろです。師匠からの伝承で、家風という表現もありますから、どの方法は間違っている、ということはありませんが、私は、維摩居士がなさったような方法を受け継ぎたいと思っています。これを書きたいために長々と失礼いたしました。

さて、私が読ませていただいた『維摩経』は植木雅俊先生の訳・解説の角川文庫本です。長い間サンスクリット語で書かれた『維摩経』はないとされていましたが、近年ポタラ宮殿から発見されまして(1999年7月)、そのサンスクリット版全訳です。

〇新型コロナウイルス情報

フランスのウイルス学者リュック・モンタニエ博士は17日(現地時間)、ある番組で「新型コロナウイルスは人為的に作られた可能性が高い」と主張した。モンタニエ博士は2008年にエイズウイルス(HIV)を発見した功績でノーベル生理学・医学賞を共同受賞した学者だ。博士は「新型コロナウイルスは全般的にコウモリから出たと見られる特徴を持っているが、これをもとにして人為的実験を通してHIVのシーケンス(sequence・配列)を入れたものと見られる」「それに伴ってウイルスにかなりの変化が生じた」と述べた。

博士は発表の中で、新型コロナウイルスSARS-CoV-2の中にエイズウイルス(HIV)が含まれている、と語った。モンタニエ博士とタッグを組んでいる数学者ジャン・クロード・ペレズ氏によると、「これは時計職人が行うような精密なもので、自然に存在することはあり得ない」としている。武漢のウイルスセンターはもともとダニ媒介ウイルスの研究から始まり、長くコロナウイルスの一種であるSRASやエボラウイルスの研究をしている。(実はこの研究所はフランス政府と中国政府の共同事業として誕生した施設でもあった)(Design Stories パリ最新情報)

*この説とモンタニエ博士に対しての批判

今井佐緒里
欧州/EU研究者・文筆家・編集者
4/22(水) 9:00 
武漢の研究所は、2000年初頭からコロナウイルスには専門である(筆者注:人に感染するコロナウイルスは、今の新型が7つめ)。
 「根拠がない」「ノーベル賞受賞者という立場を利用している」など、モンタニエ氏に対する批判はいつも同じである。そして、それらの言葉以上に、モンタニエ氏の発言には、何か科学に携わる者を逆なでする要素があるように見える。 

*何が是か非か分かりませんね。



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