Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

奥武蔵、蕨山~有馬山

2013年02月10日 | 山歩き

奥武蔵、蕨山~有馬山登山(日帰り)

2月9日(土)      天気=晴れ

07:23名郷(駐車場)→ 09:23~46蕨 山→ 10:02~11林道出合(休憩舎)→ 10:33~41有馬山→ 11:12滝入ノ頭→ 11:24~48休憩(昼食)→ 12:10~15烏首峠→ 12:53~13:02車道出合→ 13:30名郷(駐車場)

 

 先月から続いていた足腰の痛みも最近和らぎ、40~50分なら軽いジョギングも出来るようになってきた。そこでどれ位山歩き出来るかテストのつもりで奥武蔵、蕨山へ出掛けた。今年の初登山です。

 三連休初日の今朝、雪国へ向かう高速道路は大渋滞だろうが、入間川上流最奥の集落、名郷へ向かう道はガラガラで殆ど行き交う車が無い。名郷バス停横の駐車場(有料700円)に車を停める。他に八王子ナンバーの車が1台ポツンと置かれていた。

 蕨山登山口と記された道標に従い名栗川に架かる橋を渡ってしばらく沢沿いの林道を進む。やがて着いた林道終点にも所沢ナンバーの車が1台停まっていた。

 蕨山から北に派生する尾根に向け、此処から急な登山道が始まる。背負ったザックの重みが腰辺りに負荷を掛けるので、脊髄を圧迫して症状を悪化させるのではと危惧しながらの登りだ。二カ月余、山歩きをしてないので、ペースが掴めず脚の運びが重い。

 辿り着いた尾根には強烈な西風が吹き荒れている。慌ただしくウインドヤッケとロングスパッツを身に着ける。尾根の標高を上げるにつれ雪の量が増していく。何箇所か急坂を越えて行くが、雪が凍結していないのでアイゼンを装着するまでもない。寒風に晒されながら登っていると、荒い息の下から山を歩ける喜びが込み上げてくる。

 

 蕨山直下の登山道

  2時間ジャストで蕨山から有馬山へ続く稜線に達した。左折して300m程歩き蕨山山頂標識(1033m)のある広場で休憩する。透き通った冬空の下、周囲の山々を眺めながらの熱い紅茶は、ちょっと贅沢な気分だ。

 

 蕨山山頂

 蕨山から有馬山に続く尾根はまだ歩いた事が無い。雪の積もった尾根に一人分の足跡が細々と続いている。それを伝ように歩いて行く。最低鞍部の逆川乗越には林道が達しており、簡素な休憩舎には暖かな陽が注いでいた。

 

 逆川乗越の休憩舎

 ここから有馬山に向かって標高差150m程の急登になる。雪道は滑り易くて木々を掴みながら登っていく。20分程で有馬山(1163m)に着いた。周囲は木々に囲まれ展望は良くない。写真だけ撮って先を急ぐ。

 

 有馬山山頂

 烏首峠へ向けてアップダウンを繰返す尾根を進んで行く。途中から左手(西側)山腹全面が伐採された個所が現れる。そこからは奥日光の山々や浅間山そして奥秩父の山々の眺めが素晴らしく、眺望を楽しみながらの歩きとなる。

 

 有馬山方面を振り返る。

 

 奥秩父の山々

 道が分岐した所に「烏首峠」と記された木製標識があったので 此処を峠と思い昼食タイムにした。昼食を終えて名郷へ降る道を探したが見つからない。どうもこの標識は「烏首峠へ」という意味で、本物の峠はまだ先にあるようだ。この先の尾根道は急な降りが何度かある。雪が無ければどうという事もないが、滑落して山岳遭難でも起こしたら恥ずかしい。慎重を期してアイゼンを装着する。程なく本物の烏首峠に着いた。数回訪れた場所だが雪が有るのと無いのでは印象が全然違う。

 

 行く手の大持山方面

   

  烏首峠

 峠から植林帯の下山道をジグザグにグングンと降って行く。30分程で数軒の廃屋がある集落跡地に降りたった。朽ち果てようとする廃屋にはまだ生活の残滓が漂い、物悲しい風景になっている。更に降るとゴトゴトと騒音渡り、大規模な石灰石採掘現場が現れた。土曜日なのに現場は稼働しており石灰石の粉末が上空に漂い山の空気を汚している。此処から舗装された細い車道を降って行く。時折ダンプカーが行き交うので、山中とノンビリ歩いていられない。やがて妻坂峠からの道と合わさり程なく名郷の集落に到着した。

 駐車場に停めていた愛車のフロントガラスに「700円の駐車料金を徴収箱に投函して下さい。」と書かれた封筒があった。生憎小銭が無い。一瞬「このまま無視して帰ろうかな。」とも思ったが、気の弱い私は飲みたくも無い缶コーヒーを買って小銭を作り、律儀に駐車料金を支払い車を我が家へ向けた。

 冒頭にも書いた通り、どれ位歩けるか不安な思いで臨んだ今年の初登山だったが、思いの外快調に歩き通す事が出来た。まだ幾分シビレ等の症状もあるから万全とは言えないが、順当な回復を実感できて実りある山歩きだった。

コメント
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