Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

倉本聰作、演劇「明日、悲別で」

2013年02月23日 | 映画・コンサート

 平成25年2月23日

 先日、西新宿の新国立劇場で行われた「明日悲別で」という舞台劇を観てきました。作・演出は「北の国から」で有名な倉本聰さん、出演者は彼が主催する富良野グループの若者達です。会場にはアナウンサーの久米宏さん夫妻や俳優の永島敏行さんの顔も見え、けっこう注目されている劇のようです。物語は、「炭鉱が廃坑となって廃れた悲別という架空の町で働く若者達がチリジリとなり、20年後再び町に舞い戻って再会する。」というストーリーです。地方の衰退や原発放射能汚染等の問題も盛り込み、中々見所の多い内容でした。出演者達は汗が迸るような熱演で、隣で観ていた妻はいたく感動したようですが、私の眼には一寸大袈裟でリアリティーを欠く演技にも思え、心に馴染まず当惑する部分もありましたが、出演者の熱意は痛いほどに感じられ、1時間50分の舞台はエキサイティングなものでありました。終演後出演者全員が舞台衣装のままの姿で整列して、お客さんを見送ってくれた事も好感がもてました。まだ無名の彼(女)らの中から、きっと数年後には名を成す俳優さんが輩出する事でしょう。会場を出る我々夫婦の前を久米宏さん夫妻が歩いておられ、お二人のあまりにもスラリとした容姿に「セレブは違うなあ。」と典型的オッサンファッションで身を固めた私は感じ入るのみでした。新宿駅へ向かう道すがら新宿高層ビル群が夕日の残照に輝き、その近代日本を象徴するような威光を仰ぎながら「東京はスゲェー」と恐れ入りつつ、我々夫婦は埼玉のド田舎にある我が家へと戻っていきました。

新国立劇場入り口

夕照に輝く西新宿高層ビル群

 

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