2月2日(月)
イスラム国による日本人人質事件は、湯川さんに続き後藤さんまで殺害された映像が流れ最悪の結末を迎えてしまった。漏れ聞く情報によると後藤さんは世界の紛争地で有能なジャーナリストとして活動していたようだ。それだけに彼の死が惜しまれ、無慈悲な殺戮をするテロ集団に憎しみが増す。
死者に鞭打つ事は日本人の信条に反するが、今回の後藤さんがとった行動は率直に軽率であったと思わざるをえない。湯川さん救出の為だと言うが、それなら尚更現地の日本大使館等と緊密な連携をとるべきだったのでは。
危険極まりない場所へ単身乗込む行為は、ビッグニュースで世間をアッと言わせたいというジャーナリストの欲目も少しあったのではと勘繰られても仕方ない。
彼はシリアに赴く直前に「何かあっても自分の責任で、シリアの人を恨まないで欲しい。」とコメントを残していた。しかし残念ながら結果は自国はもとよりヨルダン国まで迷惑を及ぼす事態となり、個人の責任で収まる範ちゅうではなくなった。
「自己責任」については賛否両論、ネット何かじゃ双方ヒステリックな叩きあいの様相でそれと同調したくないが、基本的に行ってはいけないと言われた所に自分の意志で行くのなら、そこで生じる問題は自ら負うべきだと私は思う。残されたコメントから察すると後藤さんもその覚悟があったのでは、彼にとってこの騒動、甚だ不本意なものではなかろうか。
今私が強く願うのは、事件の張本人イスラム国テロ集団を一刻も早く殲滅させる事。そして二度と同様の悲劇を繰り返さぬ事。この二点に尽きる。