Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

「きっと星のせいじゃない。」という米国映画に泣けた。

2015年02月23日 | 映画・コンサート

 2月23日(月)

 メリハリの無い日々を過ごしていると、時には涙が溢れるような感動ドラマを観たくなる。今日観に行った「きっと星のせいじゃない。」という米国映画は正にそのジャンルで、末期ガンに侵され余命幾ばくも無い若い男女の悲恋の物語と聞いただけでも瞼がウルウルしてくる。

 映画のヒロイン、ヘイゼルは末期ガンに侵され酸素ボンベが無ければ生活が出来ないという10代の女性で鬱々とした日々を過していたが、ある時ガン患者の集会で同じ10代のガスという男性と知り合う。

 ガスも片足をガンで失った身、やがて二人は愛し合うようになる。ヘイゼルが「オランダ在住の大好きな小説家に会いたい。」という願望を持っている事を知ったガスは、その実現に向け尽力する。そして、その小説家から招待のメールが届いた。

 その直後、ヘイゼルの病状が悪化し一時は旅が危ぶまれる。だがガスや彼女の両親の手厚いサポートで旅は実現し、憧れの小説家に会いに行く。ところが憧れの小説家は酒癖の悪いとんだ飲んだくれ男で、彼女は失望する。

 しかしガスと過ごすオランダの旅は彼女の素晴らしい思い出を作ってくれた。特にアンネ・フランクが隠れ済んだ館を見学した彼女は深い感銘を受ける。そして旅の最終日、ガスから思いもよらぬ告白を聞いた。

 彼のガンが再発し全身に転移し、もう余命幾ばくも無いと言う。それでもガスは「君を愛してる。」と明るい表情で話す。その後しばらくしてガスは亡くなる。彼の葬儀の席で、ヘイゼルは静かに涙を流し彼への弔辞を読む。

 意外にもその葬儀に、オランダで会った「飲んだくれの小説家」が参列していた。ヘイゼルは小説家を拒絶するが、彼は一通の手紙を彼女に手渡す。そこに書かれていたのは、ガスの思いが籠ったヘイゼルに向ける愛の弔辞だったのだ。

 この漠然とした「あらすじ」を聞いただけでも涙が滲んでくるでしょ。悲恋の物語だけど深刻にならず務めて明るく描かれています。私が言っても似合わないが、深い悲しみの中に輝く愛がある人間愛の映画です。

 殺伐とした世間に心が曇って希望が見えぬという方は、この映画を観て思い切り涙で眼球を洗い流せば、又世間が違って見えるかも知れませんよ。

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