Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

富士山で出会った危うい登山者達

2018年08月03日 | 日記

 世界遺産の富士山では、中には「エッこんな人が」と思う登山者もいる。先日富士登山へ出掛けた時の事だが、五合目に在る佐藤小屋の屋外ベンチで午後5時過ぎに食事をしていたら、元気なお母さんと10歳前後の男の子が軽装で下の方から登って来た。

 二人は我々の横のベンチに座り、「夕食をどうしょうか。」などと話している。聞けば「馬返しの登山口から登り始め、七合目の小屋には予約している。」と言う。夕食の時間帯なので、佐藤小屋では外来者用食堂の営業を既に終えていた。

 更に聞けば、驚いた事に「地図も懐中電灯も持っていない。」と言う。ここから七合目までは、コースタイムで1時間40分位は掛るはずで、下手したら途中で暗くなる可能性もある。

 「無理じゃないですか。」と言おうと思ったが、二人はスタスタと出発してしまった。今はハイシーズンだし六合目には登山案内所もあるので、何かあればそこで止められるだろうと見送ったが、マア無茶な親子だった。

 そうしたら今度は上から中年の夫婦らしき二人組が降りて来た。奥さんは外国人みたいで、「この道は何処へ行くんだろう。」何て言いながら馬返しへの道を降ろうとしていた。

 私が「何処へ行くんですか?」と訊ねると、「五合目のバス停へ行きたいんです。」と言う。「エーッ、そっちは馬返しへの下山道で、バス停へ行くには左に曲がって山腹を巻く林道を反対に歩いて行くんです。」と思わず大きな声で教えた。

 この人達も地図を持っていない様子だ。もしこのまま馬返しへの道を降ったら、途中に営業中の山小屋は1軒も無く人里までは3時間近くも歩かねばならない。懐中電灯を持っていないと、暗闇の中を手探りでの下山となる。

 二人は大した危機感も無い様子で、教えられた道を去って行ったが、佐藤小屋の人も「今の時期は、こんな人が多いんですよ。」と呆れていた。まあ日本一人気の高い富士山だけに、中にはこんな危うい登山者もいる。

 

コメント (2)
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