Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

南ア、仙丈ヶ岳登山2日目(馬ノ背ヒュッテ~仙丈ヶ岳~小仙丈ヶ岳~北沢峠)

2018年08月15日 | 山歩き

  8月11日(土)               天気=曇り時々晴れ

 

05:48馬ノ背ヒュッテ→ 06:31~36仙丈小屋→ 06:44地蔵尾根分岐→ 06:57~07:22仙丈ヶ岳→ 07:55~08:39小仙丈ヶ岳→ 09:13~23大滝ノ頭→ 10:37北沢峠

 

 東の空に眩い朝日が昇った。登山日和の天気になりそうだ。いつものようにパンとコーヒー、カップヌードルだけの朝食を済まし、爽やかな大気の中を仙丈ヶ岳目指して出発する。

 朝の馬ノ背ヒュッテから小仙丈ケ岳方面

 

 しかし丹渓新道の分岐を越えて目指す山頂部を見上げると、標高2700m地点位から上は厚い雲に覆われている。やがて雲の中へ突入し、展望の無い登山道を粛々と登って行く。

 登山道からガスに覆われた仙丈ヶ岳山頂部

 

 しばらく登ると沢沿いの道に変り、パイプから水が迸る水場に達するとその上が山頂直下に建つ仙丈小屋だった。昨日登山口で見た看板には「仙丈小屋の水場は枯れている」と書かれていたが、細々とだが水は流れている。

 仙丈小屋直下の水場

 霧の中の仙丈小屋

 小屋の前のベンチで一息入れた後、山頂へ最後の登りに入る。白いガスに覆われた登山道を登り、地蔵尾根の分岐を過ぎて岩屑の尾根道をしばらく登ると仙丈ヶ岳(3033m)の山頂標識があった。

 地蔵尾根分岐

 仙丈ヶ岳山頂

 白いガスの中、山頂からの展望は全く無い。ガスが引くのを期待して20分以上滞在したが、晴れる気配は全く無いので山頂を後下山を開始する。小仙丈ヶ岳へ向かって急坂を降って行くと急激にガスが引いて周囲の山々が見渡せた。どうも仙丈ヶ岳の山頂部だけに雲が纏わりついているようだ。

 下山の道から小仙丈ヶ岳方面

 同、馬ノ背ピークと中央に小さく馬ノ背ヒュッテ

 この頃から山頂を目指す登山者が下の方からゾクゾクと登って来る。急な坂を降り鞍部に達すると、小仙丈ヶ岳に向かって岩場の道を登り返す。後は平坦な岩尾根を快適に歩いて小仙丈ヶ岳(2855m)の山頂に着いた。

 小仙丈ヶ岳への登り

 鞍部から小仙丈ヶ岳の登り

 小仙丈ヶ岳の登り

 小仙丈ヶ岳へ向かう尾根

 山頂から振り返ると、先程の雲は流れ去り小仙丈沢カールを従えた優美な仙丈ヶ岳の姿がクッキリと望めた。あと30分待っていたら、山頂からの展望を楽しめたのにと若干後悔した。

 小仙丈ケ岳山頂

 小仙丈ケ岳から仙丈ケ岳

 しかし小仙丈ヶ岳からの眺めも素晴らしく苦労して山に登った甲斐があった。時間が経つにつれ甲斐駒や鋸岳、鳳凰山等南アルプスの雄峰も雲の中から姿を現し360度の絶景を楽しむ事ができた。

 山頂から鋸岳方面

 甲斐駒ケ岳方面

 30分余の休憩後、北沢峠へ向けて下山を開始する。下山の道もエンドレスのように登山者が続々と登って来る。今朝だけで百名以上の登山者とすれ違ったのではないだろうか。稜線の山小屋は今宵相当な賑わいになりそうだ。

 小仙丈ケ岳からの降り

 小仙丈ヶ岳から30分余で降り着いた大滝ノ頭で一息入れる。ここから山腹を巻くようにして馬ノ背ヒュッテへ向かう道が分岐している。その後も単調な樹林帯の降りが長々と続く。緩やかな鞍部に達すると二合目の標識があり、北沢峠キャンプ地への道が右に分岐している。二合目から緩やかな高まりを越えて、ジグザグにしばらく降ると北沢峠のバス停へ降り立った。小仙丈ヶ岳から峠のバス停まで、約2時間の道程だった。

 大滝ノ頭

 二合目地点

 北沢峠の登山口

 時刻表を見ると次の広河原行きバスは13:30で、約3時間近くも待ち時間がある。峠に在る山小屋「こもれび山荘」に入り、ランチを喰ったりしてバス待ちの時間を過ごした。

 13時過ぎに3台の小型バスが広河原から峠へ上がって来た。各バスの車内は満杯の登山者だ。登山者が下車すると、我々は最初のバスに乗り込んだ。バスは予定よりも早く13時過ぎに広河原に向けて発車した。

 13時半には広河原へ到着し、待っていたジャンボタクシーに慌ただしく乗換える。タクシーはすぐさま出発し、午後2時半頃芦安温泉の駐車場に戻ってきた。車に乗ると芦安温泉から道沿いに2キロ程降った場所に在る「天恵泉白根桃源天笑間」へ向かう。

此処は地元民向けの簡素な日帰り温泉だ。料金(大人600円)が安く混雑していないので何度か利用している。高アルカリ温泉を謳った湯質は効能ありそうで、山の疲れが随分とれた気がする。

 温泉を出て帰宅の途に着くと、ラジオが「中央道小仏トンネル上りで15キロの渋滞」&「圏央道青梅トンネル付近で事故渋滞発生」と報じている。これを聞いて高速道で帰るのは諦め、大月~小菅村~奥多摩~飯能の一般道を経由して午後7時半頃に我が家へ戻ってきた。

今回の仙丈ヶ岳登山はパッとしない天気予報だったが、その割に良い天気に恵まれて満足のできる山歩きができた。お盆休みの今週はおとなしく家に居て、お盆が明けた月末にでも来たアルプスの山を歩いてみたいと思っている。

コメント
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