「世の中には凄い人がいるもんだ。」、そう思わせたのは山口県大島町で行方不明になった2歳児を救出した78歳のスーパーオジサン尾畠春夫さんで、一躍世間の注目を浴びる存在となった。
テレビで拝見したところ、色黒で山歩きが好きで徒歩で日本列島を縦断したり等、私と共通するところもあり親近感が湧いてくる。しかしやってる事が凄くて、車で寝泊まりしながら日本全国の被災地を行脚して、困っている人を助けようと熱心なボランティア活動を続けるその姿はまるで生き仏様のようだ。今回の救出劇も西日本水害のボランティアを終えた後に駆けつけたそうで、怠惰な日々を送る私なんぞと比べる事さへおこがましい。
最近テレビで登場するのは「俺が俺がと踏ん反り返って威張りくさる某スポーツ団体の会長」や「大衆受けする綺麗事ばかり並び立て、薄っぺらな正義感を振りかざすコメンテーター」等、観ていて腹の立つ奴らばかりだ。そんな口先ばかりの偽善者が謳歌する世の中で、一見何処にでも居そうな朴訥なオジサン「尾畠春夫さん」の存在は正に一服の清涼剤、日本人の中にこんな人が居てくれて本当に嬉しくなった。
「学歴も何も無い自分がここまでやってこられた。だから社会に恩返しがしたい。」何という奥床しいお言葉だ。「師匠」と呼んで弟子にして頂きたい程だが、いろんなしがらみがあってそれも叶わない。師匠には益々ご健勝で、世の為人の為に更なるご活躍を願っています。