平成8年7月14日(日)
帝釈山は栃木と福島の県境に連なる帝釈山脈の主峰で奥深い山だが、湯の花温泉から伸びる田代山林道を利用すればわりと容易に登る事ができる。私がこの山へ登ったのは23年前も昔の事だ。その頃三菱の軽四駆パジェロミニを乗っていて、この小さな車でアチコチの山へ出掛けていた。
この時も前日は南会津の「道の駅たじま」で車中泊したのではないか。翌朝田代山林道を遡って田代山登山口まで車を走らせた。登山口の標高が既に1430mもあり、田代山まで1時間足らずで着いてしまった。
田代山(1927m)は越後の苗場山を彷彿させる山で、山頂部は広大な高層湿原が広がっている。夏の時期はその湿原に高山植物が咲き乱れ、桃源郷のように美しい所です。湿原の木道を伝って西へ向かうと、湿原の端に弘法大師堂という名のお堂を兼ねた避難小屋が建っている。
田代山高層湿原
同 上
同 上
此処で一息入れた後、樹林の尾根を西へ向かって1時間程歩くと帝釈山(2060m)の山頂だった。アルバムの写真を見ると山頂からはソコソコの展望はあったようだが、残念な事に記憶はほとんど無い。
帝釈山山頂
帝釈山から往路を辿って田代山登山口へ戻り車で帰宅の途についたのだが、この頃週末の東北道は殺人的に渋滞していたから、帰宅は深夜になったのではないかと思う。疲れはしたものの我々夫婦もソコソコ若かったし、山歩きは忙しい合間の良い息抜きであった。