7月11日(木)
先般日本が国際捕鯨委員会を脱退し商業捕鯨に踏み切った事から、世界の反捕鯨国や団体から痛烈な非難を浴びている。子供時代に当時安価だった鯨の肉をサンザ喰わされた口だから、私は鯨の肉をそれほど喰いたいとも思わないが、反捕鯨の非難には何処か釈然としないものを感じている。
反捕鯨を主張するのは概ね欧米の国々だ。これらの国の人達は「やれレアだミディアムだウェルダンだ。」何て事を言いながら、可愛いお目々をした牛ちゃんや豚ちゃん達を日本人の何倍も喰ってくせに、日本の伝統食文化である鯨の肉に対しては「食うんじゃネーヨ。」という、その身勝手な言い草にまず腹が立つ。
鯨の資源保護何て言ってはいるが、鯨油を取るだけの為にサンザ鯨を獲り尽くし、最初に鯨を絶滅寸前へ追い込んだのはこれらの欧米国家ではないか。(この辺の実情は山本一力さんの小説「ジョン万次郎」を読めばよく判ります。)自国の領海を規制するのはどうぞご勝手にだが、日本の領海内の事をアレコレ口出しするのは主権の侵害だ。
もう一つの鯨は知能の高い高等動物だから殺すのは残酷だという理由だが、牛、豚、鶏などは頭の悪い動物だから大量殺戮ノープロブレムという事なら、これは人種差別ならぬ生き物差別もいいところだ。
資源保護だけの理由なら判らぬ訳でもないが、反捕鯨を謳うこれら欧米社会の批判には、歪んだ博愛精神を盾にした白人優越主義が見え隠れするようでそこんとこもムカつく。
又新聞、テレビなど日本のマスコミも、それに同調するかの如く日本の商業捕鯨再開には極めて淡白冷淡な報道ぶりで、お前たちは「オーベイか?」と突っ込みの一つも言いたくなる。
このような理由から私は商業捕鯨再開大いに賛成です。シコシコした「鯨のベーコン」の味わいや、半分凍った「鯨の刺身」の美味さを、クジラ肉を知らぬ今の日本の若者達に広く知ってもらいたいものだと思います。