先日山仲間のIさんやAさんと新潟県へ山菜採りに出掛けた時、アチコチの田畑に妙な形の残雪跡を見掛けた。一見するとまるで蔵王山のミニ樹氷モンスターや白いオットセイの群れにも見える。
普通に考えれば田畑に積もった雪は、春になると平坦なまま徐々に減少しやがて消え去ってしまうはずだ。どうしてこんな奇妙な形の残雪が残ってしまったんだろう?「不思議だね。」と皆で首を捻った。
しかしその後Iさんが地元の人に写真を見せて「どうしてこんな形をしてるんですか?」と尋ねたら、アッサリ原因が氷解した。地元に人が言うには、「ユンボやショベルカーなどの建設機械で田畑の残雪を掘り起こして、雪が少しでも早く溶けるようにしてるんだよ」という事だった。
分かってみれば「な~んだ。そんな事か」という面白味の無い原因で、これじゃ話のオチにならない。ウ~ン何か気の利いた話でオチをつけないと・・・
「現代人は自然の摂理に逆らって山岳道路や田畑の残雪を機械力で強引に除雪しているが、これが地表の温度を高め、地球温暖化に拍車をかけているのではないだろうか。」何て思いを巡らせたが、「よそ者が知ったかぶりして無責任にいい加減な事言うもんじゃねーよ」と地元の人からお叱りを受けるかも知れない。