11月8日(火)
皆既月食中の月に天王星が隠される(天王星食)という、非常に珍しい天文現象が今夜ありました。テレビなどで大々的に報道されたから、夜空を見上げた方も多かったのではないでしょうか。
皆既月食は年に1~2度起きるさほど珍しくもない天文現象だが、天王星は6等星と暗い星なので肉眼で見るのは甚だ困難、よほどの天文好き以外に生で見た人は滅多にいないでしょう。そういう意味では今夜、生の天王星が観望できる絶好のチャンスでもありました。
幸いにして天文日和とでもいうような好天なので、夕食後ベランダに望遠鏡とカメラ・三脚を持ち出して月食に備えてスタンバイした。月が欠け始めたのが午後6時過ぎ、皆既食が始まったのは午後7時16分頃、この頃望遠鏡で覗くと月に右側(天体望遠鏡は逆さまなので実際は左側)に小さな星があって、だんだんと近づいている。
これが初めて生の天王星を見た瞬間でした。妻にも声を掛けたけれど、望遠鏡でチラッと覗いて「アラ、これがそうなの」と言っただけで、早々に温かい部屋へ戻ってしまいました。
天王星が月に隠れ始めたのが午後8時40分前後、カメラに望遠レンズをつけてやみくもにシャッターを押した。そして午後9時26分頃に天王星が月から現れ、世紀の天文ショーが終わった。
さっそく撮った写真をパソコンで確認したら、残念ながらどれもピンボケ写真ばかり、マッどシロートの腕前じゃこんなもんでしょ。それでも辛うじて天王星は写っていたので、恥を忍んでブログに掲載してみます。
今年の5月に水星を見たので、太陽系惑星の中でまだ見ていないのは海王星だけとなった。海王星は8等星と更に暗い星だけど、生きている間にぜひとも生で見てみたいものだと思います。これも人生目標の一つですね。