Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

大田仁史氏の「団塊と介護」という本を読んで

2023年09月27日 | 読書

  先日図書館で、「団塊と介護」というタイトルの本を見つけた。「介護崩壊が団塊世代に襲いかかる」というのが副題で、正しく自分がその世代なので興味を惹かれ借りて読んでみた。

 著者はリハビリ医療のパイオニアである茨城県立医療大学名誉教授の太田仁史先生です。序文の中で先生は「団塊世代が80歳を超える2030年代に、日本は歴史上例を見ない超高齢社会を迎え、様々困難な問題が噴出するだろう。そしてそれを如何にすれば克服できるのか」などと警鐘を鳴らしている。

 我が身に起きる近未来の出来事として興味深く読み終えたが、本文の中に印象に残った文言が幾つかあったので下記に抜粋してみます。

①介護予防の二つの線(1守るも攻めるもこの一線、2越えねばならぬこの一線)

1守るも攻めるもこの一線

 守るも攻めるもこの一線とは、「寝ている」と「座っている」の間の線である。人間の基本姿勢は「立っている」「膝立ちしている」「座っている」「寝ている」の4種類ある。何故「座っている」と「寝ている」の間に線が在るかと言うと、両者の違いは骨盤が立っているか横になっているかです。

 実は骨盤が立っているか否かは人間の尊厳に大きく関わってくる。具体的に言えば自力でトイレに行けるか否かの違いです。座る事ができれば車椅子を利用してでも自力でトイレへ行き排泄行為ができます。

 しかし骨盤を立てる事ができなければ自分で排泄行為はできず、オムツや便器などを使用して他人様のお世話になるしか道はありません。この自力でトイレをできない事が、人間の尊厳を深く傷つけるのです。

2越えねばならぬこの一線

 越えねばならぬこの一線とは、家に籠るか外出するかの間の線です。外出して人と接する事が大切で、特に高齢者は家に籠ると「閉じ籠り症候群」と言って、どこも悪い訳では無くても次第に体力気力が落ちて、寝たきりや認知症になりやすいのです。

 外出して家族以外の人と接し会話を交わせば、脳に刺激を与えて認知症にもなりにくいと言われています。たとえ車椅子でも積極的に外出する事が大事なのです。

②健康長寿の為の「健康十訓」

1小肉多菜=肉(コレステロール)を少なめ、野菜を多く摂る。

2小塩多酢=塩分を控えめにして、アルカリ性食品である酢を多めに(高血圧の予防)

3小糖多果=甘いものは控え、摂るなら果実を。

4小食多咀=よく噛んで食べ少ない量でも満腹感を得る。

5小衣多浴=薄着を心掛け日光浴をしよう。お風呂によく入って清潔を心掛ける。

6小車多歩=車に乗るのはほどほどに、よく歩く事。

7小煩多眠=煩わしい事を減らしてストレスを少なくする。そしてよく眠る。

8小憤多笑=怒ってばかりでは身も心も擦り減る。逆によく笑えば免疫力が高まる。

9小欲多施=欲はほどほどに、ボランティアなど他人の為に活動すれば気持ちも豊かになる。

10小言多行=理屈ばかり言わないで、実行を心掛ける。

補足、節酒禁煙=煙草は吸わない。お酒は控えめに。

 健康長寿の為に何かの参考になればと思い書いてみましたが、団塊世代の方々健康十訓の幾つを実行できていますか?生涯現役ピンピンコロリであの世へ逝ければ、高齢者にとって無上の幸せと言えるでしょう。

    ・・「団塊の、最後の願いはピンコロリ」・・

コメント
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