晴れ。最低気温-4.5℃、最高気温3.1℃。今日は節分、明日は立春。
『沈黙の春』の 著者はレイチェル・カーソン、訳者は青樹(りょう)一。2001年6月25日発行、2004年11月25日10刷。発行者は佐藤隆信、発行所は株式会社新潮社。
数日前から 『沈黙の春』を手にしている。ずっしりと手ごたえのあるこの本の著者はレイチェル・ルイーズ・カーソン。1907年生まれのアメリカの生物学者である。彼女はいち早く農薬の散布に警鐘を鳴らし、1962年9月に『沈黙の春』をホートン・ ミフリン社から出版した。この本は半年間で50万部を売り上げ、大反響を呼ぶことになった。産業界は激しい批判のキャンペーンを繰り広げるが、市民の支持は根強く、ついに時のアメリカ大統領ケネディを動かし、DDT(農薬)の規制に繋がっていく。彼女は1964年4月に癌で亡くなるのだが、その8年後にアメリカでDDTの使用が全面禁止となった。
本書の冒頭にはシュヴァイツァー、キーツ、E.B.ホワイトの言葉がある。ここではシュヴァイツァーの言葉を。
《 シュヴァイツァーの言葉》
未来を見る目を失い、現実に甘んずるすべてを忘れた人間。そのいきつく先は、自然の破壊だ。
《レイチェル・カーソン著》