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本日付北海道新聞夕刊に「アブラムシの警告」というコラムが掲載されていた。北大の秋元信一教授がイギリスの専門誌「 エコロジー・アンド・エボルーション」に発表した論文を受けて帯広畜産大学(環境昆虫学)の岩佐光啓教授が執筆している。
秋元信一教授がこの調査を試みたのは震災後1年3か月後の2012年6月。福島第1原発から32キロ離れた場所(警戒区域外)と全国7か所の対象地域でこの調査は行われ、それぞれの奇形率が導き出された。ちなみに福島第1原発から32キロの地点での空間線量は毎時4マイクロシーベルトとのこと。一般に昆虫が生存・発育および繁殖が影響を受けるのは数万~数十万ミリシーベルトといわれているそうだ。『広辞苑』によるとマイクロは100万分の1、ミリは1000分の1の単位の接頭語。
岩佐教授は、低線量レベルでの放射線の影響下においてもアブラムシ幼虫が奇形となる率が高いという調査結果をアブラムシからの警告かもしれないと結んでいた。物言わぬアブラムシ幼虫の奇形が発するメッセージをきちんと受け止めなくては・・・・・・。