拙著には、ボーダーの主な原因は親の愛情の過不足による生育歴だと書きました。
日本では今もそう考える人が多いようですが、出版後あらたに分かったことがあります。
現在アメリカの最先端の研究では、まず先天的な(生物学的な)素因が第一にあり、それに環境的な要因が加わって起こると言われているそうです。
「境界に生きた心子」を読んで手紙をくださった方の中にも、年子の姉妹で妹さんがボーダーだというお姉さんからのものがありました。
同じような家庭環境で育ったであろう姉妹の一人だけがボーダーというのは、生物学的な差異があることの例かもしれません。
ボーダーの人の親御さんが、適切な愛情を我が子に与えられなかったと自分を責めたり、周囲も批判的な目を向けたりすることで、親御さんが苦しんでしまうことがよくあるといいます。
しかし親の愛情ばかりに責任を問うことはできないということです。
まだ分からないことが多いですが、今後も境界性人格障害の研究や臨床の経験が積まれていくことを切に願っています。
現在苦しんでおられる方々が、少しでも生きやすくなっていくように。
日本では今もそう考える人が多いようですが、出版後あらたに分かったことがあります。
現在アメリカの最先端の研究では、まず先天的な(生物学的な)素因が第一にあり、それに環境的な要因が加わって起こると言われているそうです。
「境界に生きた心子」を読んで手紙をくださった方の中にも、年子の姉妹で妹さんがボーダーだというお姉さんからのものがありました。
同じような家庭環境で育ったであろう姉妹の一人だけがボーダーというのは、生物学的な差異があることの例かもしれません。
ボーダーの人の親御さんが、適切な愛情を我が子に与えられなかったと自分を責めたり、周囲も批判的な目を向けたりすることで、親御さんが苦しんでしまうことがよくあるといいます。
しかし親の愛情ばかりに責任を問うことはできないということです。
まだ分からないことが多いですが、今後も境界性人格障害の研究や臨床の経験が積まれていくことを切に願っています。
現在苦しんでおられる方々が、少しでも生きやすくなっていくように。