「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

精神障害者に対する 社会の理解とサポートを (1)

2006年12月18日 11時31分39秒 | 車椅子社長/無意識の彷徨/コンビンサー
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43326786.html からの続き)

 押川氏が 移送に関われる患者は、

 それを必要としている人たちの 氷山の一角に過ぎない。

 行き場もなく 困惑している 精神障害者や家族は、

 実は 目に見えない所に あふれるほど存在している。

 自らを傷つけたり 事件を起こす寸前の、

 一刻の猶予もできない状況で 患者と家族はあえいでいる。

 しかし 多くの精神障害者の家族は、移送業の存在さえ知らない。

 また、細い糸をたぐるようにして 押川氏のもとを訪れても、

 ヒヤリングの結果 条件が整わず、

 移送の契約にまで 至らなかったケースが 圧倒的に多い。

 事務所に山積みされた 実現できなかったファイルを見ながら、押川氏はそう語る。

 精神障害者と家族の 切羽詰まった現状を理解し、もっと受け皿が増え、

 患者と家族を サポートする体制が 整ってほしいと、彼は切望している。

 1999年の 精神保健福祉法 改正により、移送が法律的に 明文化された。

 また、2002年4月には 精神障害者 居宅生活 支援事業が 施行される。

 そうした状況を 踏まえて押川氏は、

 行政や企業に向けて 移送のコンサルティングも 精力的に行なっているのである。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43391733.html
 
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