「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ボーダーの人に 助けを求めるよう 強制はできません

2012年12月28日 20時42分11秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
○ ボーダーの人は いつ助けを求めるか

 変化して得られるものが、 変化するための障害に勝るとき、

 人は自分を変えようとするものです。

 ある人は、 障害と生きる苦痛が 、変化への恐怖よりも 耐えがたいのでしょう。

 別の人は、 自分の行動が 子供に悪影響を及ぼしていることに 気付きます。

 大切な人やものを失って、 自分の中の悪魔に 直面する人もいます。

 ボーダーの人の 欠点を指摘したり、 理屈付けをしたり、 懇願しても、

 ボーダーの人に治療を受けさせるには 逆効果です。

 大概は、 あら探しや非難という 結果に終わります。

 治療を受けないと、 愛する人が 離れるのではないかと危惧して、

 治療に同意することがあるかもしれません。

 しかし、 どんな臨床家でも、 助けを求めない人を 助けることはできないのです。

○ あなたにできること

 感情のジェットコースターから 降りるためには、

 あなたが誰かを変えるという 幻想を手放さなければなりません。

 この考えから開放されたとき、 真に自分の力を 使うことができます。

 あなた自身を変える力です。

 岸壁で光を放つ 灯台と同じです。

 船は 灯台の案内に従うこともできるし、 無視して進むこともできます。

 船の運命は 船が握っており、 灯台の責任ではありません。

 灯台は灯台のベストを 尽くすだけなのです。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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