「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ボーダーの人の行動を 個人的に受け取らないこと (1)

2012年12月29日 21時26分44秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
 ボーダーの人は 世界を白か黒かで見て、 スプリッティングを起こします。

 表側 (理想化) と 裏側 (こき下ろし) がありますが、

 ノン・ボーダーラインの人は、

 自分は 神でもなければ悪魔でもないと 理解する必要があります。

 ボーダーの人が言う 良いことを楽しめばいいですが、

 あまりにも早急に 愛や献身を誓うときは、

 彼らは 空想上のあなたを見ているかもしれません。

 彼らは極端に 理想化したり否定的になったりするので、

 あなたはそれを翻訳して 解釈することが重要です。

 例えば 交通事故で娘を失った父親が、 医師を 「やぶ医者」 と罵り非難しても、

 医師は 父親の言動は状況のせいであって、 自分の責任ではないと 理解しています。

 またボーダーの人は、 実際のでき事ではなく でき事への解釈が、

 あなたと全く異なった 結論に達します。

ex.

 ノン・ボーダーラインの人が言ったこと

 「悪いんだけど仕事で、 今日の予定は キャンセルしなけりゃいけなくなったんだ」

 ボーダーの人が聞こえたこと

 「今夜は君と出かけたくない。 もう君を愛していないんだ」

ex.

 ノン・ボーダーラインの人が言ったこと

 「今日は娘が 試合に勝って誇らしいよ。 食事に行ってお祝いしよう」

 ボーダーの人が聞いたこと

 「君より娘を愛してる。 彼女には才能があるけど 君にはないな。

  僕の愛情の全てを 娘に与えて、 君は無視するよ」

 彼らは 見捨てられることを恐れているのでしょう。

 脳内化学物質の異常かもしれません。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕

(次の記事に続く)
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする