「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

私の要求が何より重要

2015年04月08日 19時40分41秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
○ 私の要求が何より重要
 
 これは ボーダーの人の自己愛的な要求です。
 
 彼らにとって良いことは、 他の全ての人にとっても良いのです。
 
 自分の要求と他者の要求を 区別することができません。
 
【 ex . ヴィクトリア
 
 ヴィクトリア (12才) は、 彼女の母親に会ったことがなく、
 
 父親のジムと暮らしています。
 
 ジムは高機能BPで、 ガールフレンドのサリーと同居しています。
 
 ヴィクトリアとサリーは 親密な関係ですが、
 
 サリーはジムと 結婚を望んでいませんでした。
 
 ジムは 結婚願望のある女性と出会い、 サリーと別れることにしました。
 
 新しい妻に ヴィクトリアの母親になってほしいと 思ったジムは、
 
 ヴィクトリアとサリーが会うことを 禁じました。
 
 ヴィクトリアは学校でうまくいかなくなり、
 
 ジムや継母と けんかするようになりました。
 
 サリーの心は荒んでしまいました。】
 
 あなたがサリーならどうしますか? 
 
□ A.
 
 ジムの決定を受け入れます。 彼は父親なのです。
 
□ B.
 
  ジムのような愚か者と 論じるつもりはありません。
 
  私はヴィクトリアに近づき、 学校の帰りがけなどに会えるでしょう。
 
  そうすれば ジムに対処するのを避けられるでしょう。
 
□ C.
 
  私がヴィクトリアにとって いかに大切か、 ジムに手紙を書きます。
 
  彼が理解すれば、 彼は気持ちを変えるでしょう。
 
□ D.
 
  私は 上記のC.をするでしょう。
 
  それでも彼が変わらなければ、
 
 ヴィクトリアに会う 法的な権利があるか、 相談できる弁護士を見つけるでしょう。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」 (星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする