○ 私の要求が何より重要
これは ボーダーの人の自己愛的な要求です。
彼らにとって良いことは、 他の全ての人にとっても良いのです。
自分の要求と他者の要求を 区別することができません。
【 ex . ヴィクトリア
ヴィクトリア (12才) は、 彼女の母親に会ったことがなく、
父親のジムと暮らしています。
ジムは高機能BPで、 ガールフレンドのサリーと同居しています。
ヴィクトリアとサリーは 親密な関係ですが、
サリーはジムと 結婚を望んでいませんでした。
ジムは 結婚願望のある女性と出会い、 サリーと別れることにしました。
新しい妻に ヴィクトリアの母親になってほしいと 思ったジムは、
ヴィクトリアとサリーが会うことを 禁じました。
ヴィクトリアは学校でうまくいかなくなり、
ジムや継母と けんかするようになりました。
サリーの心は荒んでしまいました。】
あなたがサリーならどうしますか?
□ A.
ジムの決定を受け入れます。 彼は父親なのです。
□ B.
ジムのような愚か者と 論じるつもりはありません。
私はヴィクトリアに近づき、 学校の帰りがけなどに会えるでしょう。
そうすれば ジムに対処するのを避けられるでしょう。
□ C.
私がヴィクトリアにとって いかに大切か、 ジムに手紙を書きます。
彼が理解すれば、 彼は気持ちを変えるでしょう。
□ D.
私は 上記のC.をするでしょう。
それでも彼が変わらなければ、
ヴィクトリアに会う 法的な権利があるか、 相談できる弁護士を見つけるでしょう。
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」 (星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕