「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

Cさんにお焼香

2010年11月20日 20時11分18秒 | 介護帳
 
(http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/archive/2010/11/5 からの続き)
 
 今月初頭に 別の施設で ショートステイ中に亡くなった、

 利用者・Cさんのお宅へ お焼香に行って参りました。

 施設で撮った Cさんの写真をファイルにし、

 スタッフの寄せ書きを添えて、 ご家族にお送りしました。

 お花もお供えし。

 ご家族の方は Cさんの写真を見て、 涙が出ると言って 喜んでくれました。

 ご家族は うちにはとても 感謝してくださいました

 うちで ずっと見てもらっていれば、 こんなことにならなかったと……。

 でも僕たちも Cさんには、 本当にありがとうと 言いたい気持ちで一杯です。

 Cさんは僕たちに 沢山の笑顔をくれました。
 

 Cさんの亡くなり方は あまりにも残念なもので、

 ご家族も納得はいかないと 言っています。

 でも訴訟沙汰などには ならないようです。

 Cさんが亡くなった施設では、

 夜中も認知症の方が 自分で外に出られるようになっており、

 Cさんは4時間後に 庭で倒れているのを発見されました。

 寒い夜で、 外傷はありませんでした。

 保護責任者遺棄致死にもなるのではないかと 僕は思いましたが、

 認知症の方が 外に出られないようにしておくと、

 逆に 「拘束」 になってしまうそうです。

 もし火事が起きて、 利用者さんが逃げられなかったら、

 そのほうが問題になるということです。

 その代わり 見守りを充分にしなければならないわけですが、

 この施設では 4時間も間が空いていました。

 最低でも2時間おきに 見回りをしなければならないと言われています。

 それが問題になるでしょうが、 この業界では 一般におおごとにはならないそうです。

 もっと頻回に見回りをしていれば こんなことにはならなかっただろうに、

 誠に無念でなりません。

 またCさんの 笑顔を見たかった……。

 どうか 安らかにお過ごしくださいと、 心から願うばかりです。
 

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