「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

用語解説 (3)

2015年09月05日 18時50分35秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
・ 飲み込まれ / 見捨てられ
 
 BPは自分のアイデンティティを はかなく感じているので、
 
 感情的に近い人が 自分の人格を 「乗っ取る」 ことを恐れる。
 
 そこで、 例えば喧嘩をしかけて 相手から遠ざかる。
 
 これとコインの裏表なのが、 見捨てられ恐怖。
 
 相手が近く来てほしくないけれど、 同時に離れて行ってほしくないと感じる。
 
・ 融合化
 
 自分のアイデンティティがなくなるほどの、 相手との強烈な情緒的絆。
 
 どこまでが自分で、 どこからが別個人なのか 分からないとも言う。
 
 相手がすぐ近くにいないと、 喪失感を感じる。
 
・ FOG (霧)
 
 3つの強力な感情的武器、
 
 Fear (怖れ), Obligation (義務感),
 
 Guilt (罪悪感) の頭文字。
 
・ 混乱させること (gaslighting)
 
 映画 「ガス灯」 から取ったもの。
 
 自分のほうが 「狂気」 だと 信じるほどに、
 
 自らの正気を 疑わせようとするプロセス。
 
・ 高機能
 
 仕事をこなし、 社会的な人間関係を維持し、 大体完璧に 健康に見えるBP。
 
 BPが近い存在と感じ、 失うものがあると感じる人によってのみ、
 
 BPDの引き金が引かれる。
 
 セラピーを必要と思っていない。
 
 高機能BPと関わるノン・ ボーダーの人は、
 
 彼らだけがBPD行動に晒されるため、 多くの承認を必要とする。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 [星和書店の許可の上掲載]
 

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