( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44885903.html からの続き)
国家権力の前に 我々は全くの無力です。
容疑者段階での人権蹂躙も 目を覆うばかりのものがありました。
推定無罪でなければ いけないはずなのに、
拘置所から検察庁へ送られる際の 罪人扱いぶりは 僕も始めて知ったことで、
信じられないくらい 屈辱的な待遇でした。
周防監督は、とにかくリアルに表現することを 心がけたということです。
供述調書は 全く警察の作文であること,
検察官も 容疑者の話を 端から聞いてくれないこと,
日本の裁判の有罪率は 99.9%であること,
裁判官も自分の保身のために 公正さを欠いてしまうのは人情であること,
それらが 簡単に起こりうる現実を 映画は伝えてきます。
言うまでもなく、全ての裁判官,検察官,刑事が 悪質なのではなく、
いい人間は当然 沢山いるわけで、何でも冤罪になるわけではないでしょう。
でも 裁判官という職業に限っては、他の仕事のように
いい人もいれば 悪い人もいる、では困ってしまいます。
悪徳医師や 不正な警官などから 被害を受けたとしても、
裁判はその悪を正す 「最後の砦」 でなければならないはずです。
ところが、日本の裁判は 真実を明らかにする場所ではなく、
法廷という限られた空間で、書類の上だけで、裁判官の心証で、
取り敢えず 判断が下されるに過ぎないのだ ということが表されます。
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44935988.html
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