先日東京に行ったついでに、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されていた
「これぞ暁斎(きょうさい)! 世界が認めたその画力」を見学してきました。
幕末から明治を生きた天才絵師だそうですが、たしかに従来の浮世絵でもなく、いわゆる日本画でもなくて、現代風に言えば、イラストレーターに相当するのかもしれません。
展示会場の冒頭で「ゴールドマン コレクション」と書かれていたので、てっきり米国金融大手のゴールドマン・サックス社の収蔵品かと思ったのですが・・
実は、別人。イスラエル・ゴールドマン氏のコレクションでした。その彼が、出会って一目惚れしたのが、この「象とたぬき」の水墨画ですした。
このようなとぼけた味のある素朴な画風かと思えば、
百鬼夜行のおどろおどろしいキャラクター画集もあります。
最近、展覧会を見る時はできるだけ音声ガイドを借りてゆっくりと解説を聞きながら歩くことにしています。
江戸時代から明治の美術界には、こんな異彩な人物がいて、彼が食べていけるだけの収入を得る道があったことに驚きます。当時から日本の文化力が高かったと感じました。
調べてみると、今年6月には京都の「美術館「えき」KYOTO」に来る予定でした。
http://www.cinra.net/event/20170610-kawanabekyosai
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