■小笠原の秋と言えば、ミズナギドリ類の不時着があります。
ミズナギドリは繁殖以外をずっと海の上で過ごす海鳥です。
※写真はシロハラミズナギドリです。
巣立ったばかりのミズナギドリが街の明かりに寄せられて、
集落に不時着します。
本来であれば、そのまま翌朝には沖に飛んでいくのですが、
現実には車に轢かれたり、
ネコに襲われたりしてしまいます。
野生動物が人為的な理由で命を落とさないように、
この時期は夜間は保護し、
翌朝放鳥を行っています。
■今回の保護個体はアナドリさんです。
しかも頭部に産毛が残っているモヒカンちゃん。
低気圧が接近し、随分と荒れた日の夕方に集落で保護されてきました。
天気が落ち着く翌朝に放鳥を試みます。
凛々しく立つのですが、
なかなか飛んで行ってくれません。
登校前の次女も時間が迫り、
学校に行ってしまいました。
意を決して海に出たものの、
少ししたら羽のはっ水がうまくいかず、
溺れてしまい、再回収…
ずっと海の上で暮らす海鳥にとって羽のはっ水は特に大事なファクターです。
この個体はまだ巣立てる状態ではなかったのですが、
荒天で飛んできてしまったと予想されます。
水没による体温の低下を防ぐためにドライヤーで乾燥し、
翌朝リトライ。
うん、今度ははっ水もうまくいってる。
潜るし、いい感じだ。
30分くらい岸と水面と海中と羽繕いを繰り返し、
ようやく離陸し、
無事に沖に飛んでいきました。
めでたしめでたし。
■他には母島では割と珍しいカワウが来ていました!
なぜ海の上にウミウではなく、カワウなのかと僕も含め、多くの人が思いますが、
どうやら分布の違いがあろようです。
見た目的には良く似ていて、
口元後ろの形が小さく三角なのがウミウ。
今回の様に大きく四角なのがカワウだそうです。
東京湾でよく見るウはほとんどがカワウ。
北海道でよく見るのはほとんどがウミウ。
日本の鵜飼で知られて使われるのはウミウ。
中国の鵜飼で知られて使われるのはカワウ。
島のカツオドリたちと何やら話をしています。
お互い、渡りの旅の話でもしているのでしょうか?
眺めていると、すぐに海中から出てくるカツオドリと違い、
15秒くらいは海中に潜って魚を捕まえているカワウ。
さすがですね~
■また集落内でオガサワラカワラヒワの若鶏を発見!!
と思ったら、これは渡り鳥のマヒワだそうです!(11/12訂正)
母島ではオガサワラカワラヒワより珍しい渡り鳥のマヒワ☆
ちなみにオガサワラカワラヒワの♂はこちらです。
似ていますが、やはり決定的なのは頭部の黒い模様ですね。
オガサワラカワラヒワは現在のところ固有亜種で
母島列島と火山列島(南硫黄島など)でのみ繁殖が確認されています。
小さくて存在が地味ですが、
実は今現在小笠原で最も絶滅が心配されている鳥のひとつです!
母島列島の属島で繁殖し、
年々母島で見られる頻度と数が減っています。
日本本土のカワラヒワより、
ハワイに系統が近いらしいカワラヒワ。
現在は固有亜種ですが、
近い将来固有種に変わるかもしれないそうです。
人が持ち込んだネコやネズミの影響で、
人知れず絶滅にひんしている野生の生き物が存在する。
大自然は時に人の暮らしを根こそぎ奪い取るほどの猛威を振るうときもあるし、
こんなにも儚く、不安定な側面も持ち合わせています。
何が正解かもわからないし、
何ができるかも模索中ですが、
いつも沢山の感動と癒し、
そしてパワーをくれるこの大自然になにか恩返しができないか考えています。
ミズナギドリは繁殖以外をずっと海の上で過ごす海鳥です。
※写真はシロハラミズナギドリです。
巣立ったばかりのミズナギドリが街の明かりに寄せられて、
集落に不時着します。
本来であれば、そのまま翌朝には沖に飛んでいくのですが、
現実には車に轢かれたり、
ネコに襲われたりしてしまいます。
野生動物が人為的な理由で命を落とさないように、
この時期は夜間は保護し、
翌朝放鳥を行っています。
■今回の保護個体はアナドリさんです。
しかも頭部に産毛が残っているモヒカンちゃん。
低気圧が接近し、随分と荒れた日の夕方に集落で保護されてきました。
天気が落ち着く翌朝に放鳥を試みます。
凛々しく立つのですが、
なかなか飛んで行ってくれません。
登校前の次女も時間が迫り、
学校に行ってしまいました。
意を決して海に出たものの、
少ししたら羽のはっ水がうまくいかず、
溺れてしまい、再回収…
ずっと海の上で暮らす海鳥にとって羽のはっ水は特に大事なファクターです。
この個体はまだ巣立てる状態ではなかったのですが、
荒天で飛んできてしまったと予想されます。
水没による体温の低下を防ぐためにドライヤーで乾燥し、
翌朝リトライ。
うん、今度ははっ水もうまくいってる。
潜るし、いい感じだ。
30分くらい岸と水面と海中と羽繕いを繰り返し、
ようやく離陸し、
無事に沖に飛んでいきました。
めでたしめでたし。
■他には母島では割と珍しいカワウが来ていました!
なぜ海の上にウミウではなく、カワウなのかと僕も含め、多くの人が思いますが、
どうやら分布の違いがあろようです。
見た目的には良く似ていて、
口元後ろの形が小さく三角なのがウミウ。
今回の様に大きく四角なのがカワウだそうです。
東京湾でよく見るウはほとんどがカワウ。
北海道でよく見るのはほとんどがウミウ。
日本の鵜飼で知られて使われるのはウミウ。
中国の鵜飼で知られて使われるのはカワウ。
島のカツオドリたちと何やら話をしています。
お互い、渡りの旅の話でもしているのでしょうか?
眺めていると、すぐに海中から出てくるカツオドリと違い、
15秒くらいは海中に潜って魚を捕まえているカワウ。
さすがですね~
■また集落内でオガサワラカワラヒワの若鶏を発見!!
と思ったら、これは渡り鳥のマヒワだそうです!(11/12訂正)
母島ではオガサワラカワラヒワより珍しい渡り鳥のマヒワ☆
ちなみにオガサワラカワラヒワの♂はこちらです。
似ていますが、やはり決定的なのは頭部の黒い模様ですね。
オガサワラカワラヒワは現在のところ固有亜種で
母島列島と火山列島(南硫黄島など)でのみ繁殖が確認されています。
小さくて存在が地味ですが、
実は今現在小笠原で最も絶滅が心配されている鳥のひとつです!
母島列島の属島で繁殖し、
年々母島で見られる頻度と数が減っています。
日本本土のカワラヒワより、
ハワイに系統が近いらしいカワラヒワ。
現在は固有亜種ですが、
近い将来固有種に変わるかもしれないそうです。
人が持ち込んだネコやネズミの影響で、
人知れず絶滅にひんしている野生の生き物が存在する。
大自然は時に人の暮らしを根こそぎ奪い取るほどの猛威を振るうときもあるし、
こんなにも儚く、不安定な側面も持ち合わせています。
何が正解かもわからないし、
何ができるかも模索中ですが、
いつも沢山の感動と癒し、
そしてパワーをくれるこの大自然になにか恩返しができないか考えています。