朝一の天気予報では、午前中晴、午後より曇。サイクリングに決定。車を隅に移動し自転車準備する。念のため雨具上下を持参。6時から開店するセイコーマートでお握り調達し出発。なにしろこの先にコンビニはおろか、店も無い最果ての地(シリエトク)である。風無く穏やかな薄曇り、アップダウンは殆どない海岸線を快走。道すがら橋の上から魚の遡上を眺めたり、漁港に寄ったり道草を喰いながらのんびり走る。瀬関温泉をチラリと見て、相泊温泉の横を通ったら・・地元ナンバーの車の人がタオル持って居たので、聞いたら「湯船が傷んでいるけど、湯は有って浸かれたので入った」との事。この人は「本年度の営業終了」という情報を知らずに来たらしい。ならば帰りに寄る事にした。有り難い。
このコースを走るのはたしか3度目、見覚えのある風景だが、途中4,5か所道路わきの崖で災害復旧工事の最中で、重機や作業の人が沢山取り掛かっていた。山が大きくえぐれて土砂が流出、規模も大きい。作業している人に聞いたら「去年の夏の台風」で崩れたらしい。どこも急傾斜の崖で、作業の人はまるでロッククライミング状態でロープ確保しながら削岩機みたいなので作業していた、見ていてもハラハラするような現場ばかりだった。
橋の上から川を覗くとよれよれになった魚が沢山遡上していた。皮膚は白く擦りけ、体力が無いのか流れに押し流される魚体やもう動かないのも多かった。7~80cm程の大きさで、最初鮭と思っていたが・・・夕方入った熊の湯で地元の人に聞いたら、それは「鱒」だろうと、カラフトマスというやつか。鮭や鱒は採ってもいい川とダメな川が有るらしい。産卵遡上の風景は、映像で何度も見たが、実際に見て、生きるという事の厳しさ諸行無常、生老病死、言葉では言い尽くせない感情が湧いてきた。人も魚も皆同じ、生まれ生まれ、死に死に、死んでいく。それが運命である事・・・うまれた場所に戻ってそこで死ぬ。それが一番いいのかなあーと思ったりしたのだった。
【行程】6:45道の駅→8:50相泊9:10→11:50道の駅 51.62㎞
・道の駅臨時駐車場へ移動
・マッカウス洞窟は、岩盤崩落の危険有りで立ち入り禁止のまま
・カラフトマス?かも
・ルサフィールドハウスはまだ開館していない
・熊岩
・災害復旧工事
・相泊温泉、帰りに寄る事に
・クマ宿は、休業か廃業か?
・道道87号はここが終点
・早めのおにぎり食べ休憩
・戻って車内で休んでたら、共産党の人が演説を始めたので聞く。判りやすく納得する話だった