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適年の移行に際して、企業がお金を掛けたくないと考えるのは当然です。

2009-03-12 10:00:00 | 適格退職年金

適格退職年金の移行に際して、企業としてはお金を掛けたくないと
考えるのは当然です。

・確定給付企業年金への移行では、移行後に掛金額も多くなり、なぜか
 積立不足も増えて、その不足額を償却していかなければならない。
 これでは負担が大きくなる。どうにかならないのか。
・確定拠出年金では、投資教育をしなければいけない。その費用が余分
 に必要だ。事業所も全国にある。これは考えられない。
・金融機関ではないコンサルティング会社へ払うコンサルティング費用は
 無駄ではないか。保険会社ではほとんど費用がかからないという?
・中退共なら、手数料や毎年の維持管理費は掛からないではないか。

こういった内容を、全部同じテーブルに載せてしまうと、結論が出ないです。

会社の負担額の検討は、やはりシミュレーションが有効です。
掛金の負担額の将来シミュレーション、企業年金の運用利回りの変化に
よる退職給付会計および企業財務への影響のシミュレーションです。それ
らが企業のとって負担できる妥当な数字かどうかを検証してみることです。
手数料や維持・管理費、投資教育の費用も含めて検討されたらいかがで
しょうか。

コンサルティングの費用は掛けたくないというのも、分かります。
でも、金融機関の提案には、企業の給与・退職金制度とのミスマッチも見
受けられます。(←金融機関からすると、手間を掛けたコンサルティングは
割が合わないからです。)
そうすると、ある年代、ある職種の従業員に不満が残る内容となっている
可能性があります。
それに目をつぶってしまうか、キチンと対応するか、どちらを取るかで、コン
サルティング費用に対する考え方が違います。

新しい制度に移行したときの会社の負担額は納得できる金額か?
その内容は、納得できるものか?
従業員は、新しい制度を理解し納得してくれたか?

企業年金・退職金制度は事業主と従業員のものです。
事業主も従業員も良かったと思う制度であることが望ましいです。

コンサルタントの仕事は、事業主にも従業員にも喜んでいただける制度
をお届けすることです。従業員説明会や個人相談会が終わり、従業員の
皆様が、これで良かったと思っているのが伝わってくると、本当に嬉しく
なります。
最初は「こんなにコンサル料を払うのか」と言っていた事業主も喜んでくださ
るのですが、そんな時は、「私の方こそ、いいお仕事をさせていただき、あり
がとうございます。」と感謝の気持ちで一杯になります。

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