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養老保険ハーフタックスプランの解約が従業員に与える影響は深刻です。

2009-03-17 08:31:08 | 保険商品

養老保険のハーフタックスプランの解約が増えているようです。

適格退職年金の移行で使っている場合は、まだ契約してから7年未満
ですから、支払った保険料より少ない金額しか戻りません。

そもそも、法人契約の保険は、4~5年で解約になるそうです。
企業が保険会社に支払った保険料のうち、一定額は保険会社の利益
になり、戻らないケースが圧倒的に多いのです。
いくら、節税になるといっても、企業が保険料を負担に感じて解約となる
と、節税効果などどこかに行ってしまいます。

本当に、養老保険ハーフタックスプランは良かったのか?

100年の1度と言う金融危機、昨年秋以降の景気の急激な落ち込みとい
うなかで、マスコミでは企業年金の運用環境の悪化、確定拠出年金制度
での従業員の損失ということは取り上げても、養老保険ハーフタックスの
問題点は、全く話題にもなりません。

本当は、深刻な問題なのです。

これまでも繰り返し、養老保険の積立金は、退職給付会計上の年金資産
にはならないので、退職給付引当金と保険料と2重にコストがかかるという
ことを、お伝えしてきました。

100歩譲って退職給付会計など中小企業には関係ないとしても、養老保険
が解約となると、その後どういうことになるかが問題です。

昨日もお伝えいたしましたが、養老解約後は退職金制度に穴があいたまま
放置されると言うことです。
そして、それを知った従業員は、自分たちの退職金であったはずの養老が
解約になって事業主が会社の資金繰りに使ってしまい、自分たちの退職金
はなくなってしまった、と考えます。
この従業員に与える心理的な影響は、かなり大きいです。

保険会社の皆様は、事業主だけがお客様でしょうか?
違いますよね。この会社に勤めている従業員もお客様となる可能性をもって
います。でも、従業員からしたら、無理な契約をして自分たちの退職金を台無
しにした保険会社です。

大変、もったいない話です。

養老保険解約後のフォローについて、是非ご相談ください。
事業主も従業員も笑顔になれる制度をお届けできるように努めます。


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