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退職給付制度に保険商品を使う場合、何がいいか。(2)

2010-06-10 09:55:10 | 保険商品

中小企業では、退職給付債務は、期末自己都合要支給額で計算する場合が
ほとんどです。

退職給付制度の準備手段として、保険商品を使う場合には、退職金規程の
自己都合退職金支給率で計算される金額は、中退共か企業型DC(総合型)
で準備し、会社(定年)都合支給率と自己都合支給率の差額を埋める手段と
するのがいいでしょう。

養老保険ももちろん、上記差額を埋める手段の一つです。
あくまでも、定年時における自己都合退職金と定年退職金の差額を準備する
ために使います。

残念ながら、養老保険ハーフタックスプランは、自己都合退職金と定年退職金
の差額ではなく、自己都合退職金分まで準備するために使われていることが
かなり多いです。

「懲戒解雇の時、中退共やDCでは、取り戻せない。」

それが心配なら、懲戒解雇が多いようなら、人事制度の改定など、他にやる
べきことがあると思います。

自己都合退職金と定年退職金の差額を埋める保険商品として、養老保険以外
では、掛け捨てタイプではない「がん保険」で、解約返戻金の立ち上がりも早い
商品がお勧めです。

養老保険との違いは、
①加入できる範囲が広い。
 →養老保険では、病気を理由に加入できない従業員が必ず出ますが、
  がん保険の場合、がん以外の病気はほぼ問題視されません。
  「自分は加入できなかった。」と悲しい思いをする従業員は少なくて済みます。
②養老保険は保険料の半分が損金ですが、がん保険は保険料全額が損金です。
→養老保険は、原則的に従業員全員の加入を条件として、保険料の半分を損金
  にすることができます。一方がん保険は、全員加入という条件は必要ではあり
  ません。定年まで勤続する可能性が高い勤続10年以上の従業員を加入対象と
 するといったこと等も可能です。

がん保険については、注意すべき点もあります。
現在は保険料の全額が損金扱いですが、将来この点の税制が変更になる可能性
が全くないとは言えません。

最後に、企業が保険商品を採用するかどうかは、あくまでの事業主次第です。
   とくに適格退職年金の積立不足で、保険会社に不信感を抱いている事業主も
   多いですから、そうなると当然、無理ということになります。

養老保険ハーフタックスプランに疑問を持っていたり、お悩みの場合は
  是非ご相談ください。

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