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保険の営業に携わっている皆様、保険代理店の皆様へ、コラボレーションの提案

2008-12-11 09:04:18 | 保険商品

先月11月27日のブログでお伝えいたしましたように、世界規模での金
融危機のなかで、企業が適年の移行を検討する際の方向性が違って
きていると思います。

要因は二つあります。
・金融危機による企業業績への影響
・株価の大幅な下落による、企業年金のマイナス運用

後者の企業年金のマイナス運用は深刻です。企業年金の運用は、昨年
度は大きくマイナスとなりました。(特別勘定の運用利回りが平均マイナ
ス14・81%)
今年度もマイナス運用となることは確実です。来年度も多分そうかもしれ
ません。適格退職年金制度がこれからまだまだ続くなら、いずれ取り戻せ
るかもしれませんが、適年はあと3年余りで制度廃止となります。
毎年毎年、適年の積立金が痛んでいく中で、移行を検討して行かねばな
りません。そして更に企業業績も振るわないとなると、「どうしたらいいか。」
ということになります。

この夏以降、適年の移行先として確定給付企業年金と養老保険のハーフ
タックスを組み合わせたプランの提案という例を、何件か耳にしました。
提案した意図と、先方の企業についての情報はないので、一概には言え
ませんが、企業の掛金と保険料の負担は、かなり重くなると思います。

適年が積立不足となっていて、それを中退共と養老保険のハーフタックス
に移行しようとした提案の相談をされたことがあります。あまりにも掛金と
保険料の合計額が過大になるので、事業主が驚かれて、提案が立ち往生
してしまったのです。

確定給付企業年金は、手数料が他の制度と比べて割高ですし、養老保険
の保険料も決して安くはありません。しかも保険料の半分しか損金とできな
いので、企業のコスト負担は重くなります。
企業が大きく利益が出ていて、これからも長い間右肩上がりの成長が見込
めるなら、企業には受け入れる余地があると思いますが、どうでしょうか。

先に上げた、中退共と養老保険については、弊社に相談が持ち込まれ適年
の移行先を中退共だけで設計しました。中退共の掛金の増額変更を使い、
できるだけ企業の負担をおさえるように、掛金テーブルを作りました。

中退共、確定給付企業年金、養老保険を使ったコスト負担の重い提案から
そうでない方向へ提案内容を変えるのは、難しいですよね。

ですから、コラボレーションの提案です。

「経済情勢が思わしくないので、適年の移行についての再提案をします。」
と、別の切り口で見せる必要があります。

保険会社の営業の皆様、保険代理店の皆様、ぜひご検討ください。

ご質問やお問合せは、メールまたはお電話で。
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