確定給付企業年金では、積立金=年金資産の運用責任は事業主にあると
しています。
「この点についての説明が、金融機関から事業主に徹底していないのでは
ないか」、と、先週2日に行ったセミナーで、参加された方からご指摘があり
ました。
金融機関は、その点は抜かりなく行っていると思うのですが。。。?
それで、金融機関が企業に提出した確定給付企業年金の提案書、説明書で、
手元にあるものを見直してみました。
気になったのは、運用責任の説明より、計算利率については2%とか、3%とか
記載されているのですが、リスクの数字については説明がないことです。
「『計算利率は将来の積立不足が発生しにくい』数字で2%としています。」
等といった説明文になっています。
確定給付企業年金の積立金は、一定割合を株式市場で運用します。
ですから、計算利率が2%なら、予定運用利回りも2%として、だったら、リスク
=ぶれ幅=標準偏差は、どのくらいを考えているのか、説明がないのです。
これでいいのかどうか、考えてしまいました。
リスク=標準偏差は重要だと思います。
積立金の運用において、どのくらいのリスクがあるのか、どのくらいぶれるのか
は、運用責任を負っている事業主にとって、重要な判断材料だと考えます。
そういった説明は、必要だと思うのですが、どうでしょうか?