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確定給付企業年金の積立金の運用におけるリスク、標準偏差について

2009-07-09 10:00:00 | 確定給付企業年金

確定給付企業年金では、積立金=年金資産の運用責任は事業主にあると
しています。

「この点についての説明が、金融機関から事業主に徹底していないのでは
ないか」、と、先週2日に行ったセミナーで、参加された方からご指摘があり
ました。

金融機関は、その点は抜かりなく行っていると思うのですが。。。?

それで、金融機関が企業に提出した確定給付企業年金の提案書、説明書で、
手元にあるものを見直してみました。

気になったのは、運用責任の説明より、計算利率については2%とか、3%とか
記載されているのですが、リスクの数字については説明がないことです。

「『計算利率は将来の積立不足が発生しにくい』数字で2%としています。」
等といった説明文になっています。

確定給付企業年金の積立金は、一定割合を株式市場で運用します。
ですから、計算利率が2%なら、予定運用利回りも2%として、だったら、リスク
=ぶれ幅=標準偏差は、どのくらいを考えているのか、説明がないのです。

これでいいのかどうか、考えてしまいました。

リスク=標準偏差は重要だと思います。
積立金の運用において、どのくらいのリスクがあるのか、どのくらいぶれるのか
は、運用責任を負っている事業主にとって、重要な判断材料だと考えます。

そういった説明は、必要だと思うのですが、どうでしょうか?






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