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厚生年金基金の現状・・・深刻な積立不足⇒解決策は?(1)

2011-05-17 09:04:28 | 厚生年金基金

厚生年金基金は、今深刻な積立不足に陥っています。
原因は、予定利率です。

今年3月末における厚生年金基金の数は、590基金です。
そのうち500を超える基金で、予定利率を5.5%としています。
この5.5%という予定利率は、適格退職年金制度を廃止に追い込んだ数字です。

基金実際の運用利回りはどうだったのでしょうか?
この10年の平均は、マイナス0.5%でした。

予定利率と実質運用利回りの差は、積立金にどのような影響を与えているの
でしょうか?

2000年度の期初の積立金を100として計算すると、2009年度の期末では、
積立金は170.81になっていなければならないのですが、実際は95.11と
いうことになります。

厚生年金基金で残っている基金は、中小企業が加入している総合型基金が
ほとんどです。591基金のうち495基金が総合型です。

積立不足は償却していかなければならないので、基金では掛金を上げること
になります。従業員1人あたり毎月1万円掛金がアップすると、従業員30人の
企業では30万円負担が増えていきます。年間で360万円!
中小企業にとっては、少なくない金額です。

基金を脱退するには、基金の積立不足に見合おう金額を一括で支払う必要が
あります。これは大変負担が重いです。
基金を解散するには、代行部分の積立不足を補てんすることになります。
総合型の基金に加入している企業の中には、業績が悪いところもありますから、
解散への意思統一は、簡単にはいきません。

問題の解決の第一歩は、加入している基金の現状分析です。
その上で、企業の退職金制度を、基金の問題も含めて見直すことです。

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