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生命保険会社の経営破綻による解約控除と適年の移行

2008-10-02 11:18:03 | 適格退職年金

旧東邦生命は1999年、旧千代田生命は2000年に経営破綻し、現在は
AIGエジソン生命、AIGスター生命となっています。
東邦、千代田生命は企業年金=適格退職年金を持っていました。それら
の適年には、まだ1~2年の解約控除が適用されていることを、前回の
ブログでお伝えしました。

以前、5~6年前ですが、旧東邦生命の適年を担当している部署の人に
お会いしたことがあります。その時、担当者は、「適年の移行については、
中退共で対応する。」とのことでした。AIGエジソン生命は、適年の移行先
となる確定給付企業年金や確定拠出年金を持っていないので、中退共で
対応するしかありません。しかし、中退共の枠に収まらない企業もあるの
ではないかと思います。
(これは、5年ほど前にお聞きしたことなので、現在は違うかもしれません。)

旧千代田生命では、適年の担当部署の人は全員いなくなってしまったそう
です。ですから、旧千代田生命の適年については、ある生命保険会社の人
に来てもらって、決算書を作ってもらうという対応だけになっているそうです。
(こちらは、最近人づてに聞いたことですので、実際会って確かめたわけで
 はありません。)

さて、解約控除と適年の移行についてですが、解約控除が終わるのを待って
いたのでは、適年の移行が間に合わないのではないかと思います。
適年の移行には、検討を始めてから、移行が全て終わるのに、1年から2年
かかります。
適年の制度廃止まであと3年半ですので、今から1~2年後に検討を開始する
とスケジュール的に無理が出てくることもありえます。
解約控除が終わるのと同時に、適年の資産を移行することを考えるなら、今か
ら検討を開始していくことが望まれます。


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