最近は俺の頭がボケてきたせいか、特にサスペンス映画を観ていると『はあ~?』と感じて終わってしまう映画が多くなってきた。ラストで犯人が明かされたときに、『あれれ!オマエどこのシーンに出ていたっけ?』や『アンタ、今歩いていた通行人?』など、違う意味で驚愕の結末にショックを受けて呆然としている自分がいる。
実は案外、俺と同じような悩みを抱えている映画好きの人間が多いはず。そんなすっかり自分の記憶力に自信を無くしてしまった人でも、非常に懇切丁寧に作られているサスペンス映画が今回紹介するバンテージ・ポイント。勿論、ただ丁寧に作られているだけでなく面白さも保証付きだ
冒頭からアメリカ大統領が狙撃され、続けて大爆発が2回起こる展開は最初から観ている我々の心をグッと掴み、その後の展開も驚きの連続、スリル満点、そしてアメリカの大統領ってマジで!なんて事実?も知ることができるように知的な興奮も味わえる。
実はこの映画の構成が非常に巧み。先ほども述べたが懇切丁寧なつくりと言うのが、アメリカ大統領が狙撃された前後の時間を、その現場に居たシークレットサービスや観光客などの8人の視点から描かれている点。しかも、1人の視点が終わると次の人物の視点からと言う感じて8回繰り返され、その度に最初の時間に巻き戻される超親切設計。重要人物が多いと、人間の顔と名前を覚えるのが必死で結局肝心なストーリーがサッパリ理解でき無かった、なんていうことは有り勝ちだが、この映画に関しては、そのような心配は無用だ。
そして次第に新しい事実が発見される度に観ている我々は『へぇ~』と驚き、次第に真相に近づいていくのだ。
さて、そんな記憶力の足りない人に対しても、親切なまでにわかり易い様に作られているストーリーとは如何なるものか
スペインのサラマンカの広場で行われていたテロ撲滅の国際会議において、大観衆を前にして演説を始めるか否かにおいて、アメリカ大統領アシュトン(ウイリアム・ハート)が狙撃されてしまう。その場に居合わせたシークレットサービスのバーンズ(デニス・クエイド)はテレビ局のカメラや観光客として来ていたアメリカ人のビデオカメラをチェックすると、驚愕の真実が・・・
しかし、この映画は政治映画として観るのも非常に面白い。大統領周辺での会話が流石は傲慢な国アメリカだと笑える。しかし、個人的に羨ましいと思うのがアメリカではこのような政治的な背景が絡んだサスペンスにとても秀作が多いこと。しかも、本作のような作品が普通にアメリカでは公開されているということ。いかに多くのアメリカ人が政治に関心を持っているかの表われだろう。
悲しいことに日本人の多くは政治に無関心だから、政治サスペンスの映画を製作することなど誰も思いつかないし、そもそも製作しても採算が取れそうに無い。
よって本作は政治的背景について深読みできる映画であり、難しく考えなくてもノーテンキな気分でも観れる映画。しかもサスペンス映画にしては、ラストシーンではなかなか感動させる。久々に俺も万人にお勧めできる映画を紹介した気分になれるバンテージ・ポイントは、まだ観たことが無い人は、今すぐレンタル店へ行って借りて観るべきだ
本作品で凄い演出力を見せたのが、ピート・トラヴィス監督。実はこの監督のことは全く知りません。昔シルヴェスター・スタローン主演のジャッジ・ドレッドと言う映画がありましたが、同名タイトルで再映画化作品で監督をしています。
実は出演者が豪華。主演のシークレット・サービスのバーンズを演じるのがデニス・クエイド。昔はけっこう男前でしたが、さすがに年をとってしまいました。若い頃のお勧めはライト・スタッフ、本当にこれは名作です。年をとってからは時空を超えた父子の関係に感動するオーロラの彼方に、砂漠で不時着してしまったボロボロ飛行機での脱出?劇フライト・オブ・フェニックスがお勧め。
アメリカ大統領役で名優ウィリアム・ハート。この人も若い時は二枚目で名作に多数出演。ケン・ラッセル監督の異色SF作品アルタード・ステーツ/未知への挑戦、ローレンス・カスダン監督、キャサリン・ターナー競演の官能サスペンス白いドレスの女、ジェームズ・L・ブルックス監督のブロードキャスト・ニュースがお勧め。
年をとってからはウェイン・ワン監督、ハーヴェイ・カイテル競演のスモーク、ケヴィン・コスナー、デミ・ムーア競演のMr.ブルックス 完璧なる殺人鬼がお勧め。
アメリカ人の旅行客でフォレスト・ウィティカー。アカデミー主演男優賞に輝いたウガンダの独裁者インディ・アミンを演じたラストキング・オブ・スコットランド、クリント・イーストウッド監督、伝説のジャズマン、チャーリー・パーカーを演じたバード、ジュード・ロウ競演のレポゼッション・メンがお勧め。
サラマンカの刑事エンリケを演じていたのがスペイン人俳優エドゥアルド・ノリエガ。アレハンドロ・アメナバール監督のサスペンス作品テシス 次に私が殺される、バニラ・スカイのリメイク基のオープン・ユア・アイズ、ギレルモ・デル・トロ監督のスペイン内戦の傷跡をホラー・タッチで描いたデビルズ・バックボーンがお勧め。
テレビ局の女性スタッフの役でシガニー・ウィーバー。実は出演者の中でこの人が一番有名か。この人の代表作はエイリアン、ゴースト・バスターズの二大シリーズ作品で有名。それ以外ではケヴィン・クライン競演のアイヴァン・ライトマン監督のデーヴがお勧め。
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実は案外、俺と同じような悩みを抱えている映画好きの人間が多いはず。そんなすっかり自分の記憶力に自信を無くしてしまった人でも、非常に懇切丁寧に作られているサスペンス映画が今回紹介するバンテージ・ポイント。勿論、ただ丁寧に作られているだけでなく面白さも保証付きだ
冒頭からアメリカ大統領が狙撃され、続けて大爆発が2回起こる展開は最初から観ている我々の心をグッと掴み、その後の展開も驚きの連続、スリル満点、そしてアメリカの大統領ってマジで!なんて事実?も知ることができるように知的な興奮も味わえる。
実はこの映画の構成が非常に巧み。先ほども述べたが懇切丁寧なつくりと言うのが、アメリカ大統領が狙撃された前後の時間を、その現場に居たシークレットサービスや観光客などの8人の視点から描かれている点。しかも、1人の視点が終わると次の人物の視点からと言う感じて8回繰り返され、その度に最初の時間に巻き戻される超親切設計。重要人物が多いと、人間の顔と名前を覚えるのが必死で結局肝心なストーリーがサッパリ理解でき無かった、なんていうことは有り勝ちだが、この映画に関しては、そのような心配は無用だ。
そして次第に新しい事実が発見される度に観ている我々は『へぇ~』と驚き、次第に真相に近づいていくのだ。
さて、そんな記憶力の足りない人に対しても、親切なまでにわかり易い様に作られているストーリーとは如何なるものか
スペインのサラマンカの広場で行われていたテロ撲滅の国際会議において、大観衆を前にして演説を始めるか否かにおいて、アメリカ大統領アシュトン(ウイリアム・ハート)が狙撃されてしまう。その場に居合わせたシークレットサービスのバーンズ(デニス・クエイド)はテレビ局のカメラや観光客として来ていたアメリカ人のビデオカメラをチェックすると、驚愕の真実が・・・
しかし、この映画は政治映画として観るのも非常に面白い。大統領周辺での会話が流石は傲慢な国アメリカだと笑える。しかし、個人的に羨ましいと思うのがアメリカではこのような政治的な背景が絡んだサスペンスにとても秀作が多いこと。しかも、本作のような作品が普通にアメリカでは公開されているということ。いかに多くのアメリカ人が政治に関心を持っているかの表われだろう。
悲しいことに日本人の多くは政治に無関心だから、政治サスペンスの映画を製作することなど誰も思いつかないし、そもそも製作しても採算が取れそうに無い。
よって本作は政治的背景について深読みできる映画であり、難しく考えなくてもノーテンキな気分でも観れる映画。しかもサスペンス映画にしては、ラストシーンではなかなか感動させる。久々に俺も万人にお勧めできる映画を紹介した気分になれるバンテージ・ポイントは、まだ観たことが無い人は、今すぐレンタル店へ行って借りて観るべきだ
バンテージ・ポイント コレクターズ・エディション [DVD] | |
デニス・クエイド,フォレスト・ウィッテカー,マシュー・フォックス,ウィリアム・ハート,シガーニー・ウィーヴァー | |
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント |
バンテージ・ポイント [Blu-ray] | |
フォレスト・ウィテカー,デニス・クエイド,マシュー・フォックス,シガニー・ウィーバー | |
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント |
本作品で凄い演出力を見せたのが、ピート・トラヴィス監督。実はこの監督のことは全く知りません。昔シルヴェスター・スタローン主演のジャッジ・ドレッドと言う映画がありましたが、同名タイトルで再映画化作品で監督をしています。
実は出演者が豪華。主演のシークレット・サービスのバーンズを演じるのがデニス・クエイド。昔はけっこう男前でしたが、さすがに年をとってしまいました。若い頃のお勧めはライト・スタッフ、本当にこれは名作です。年をとってからは時空を超えた父子の関係に感動するオーロラの彼方に、砂漠で不時着してしまったボロボロ飛行機での脱出?劇フライト・オブ・フェニックスがお勧め。
アメリカ大統領役で名優ウィリアム・ハート。この人も若い時は二枚目で名作に多数出演。ケン・ラッセル監督の異色SF作品アルタード・ステーツ/未知への挑戦、ローレンス・カスダン監督、キャサリン・ターナー競演の官能サスペンス白いドレスの女、ジェームズ・L・ブルックス監督のブロードキャスト・ニュースがお勧め。
年をとってからはウェイン・ワン監督、ハーヴェイ・カイテル競演のスモーク、ケヴィン・コスナー、デミ・ムーア競演のMr.ブルックス 完璧なる殺人鬼がお勧め。
アメリカ人の旅行客でフォレスト・ウィティカー。アカデミー主演男優賞に輝いたウガンダの独裁者インディ・アミンを演じたラストキング・オブ・スコットランド、クリント・イーストウッド監督、伝説のジャズマン、チャーリー・パーカーを演じたバード、ジュード・ロウ競演のレポゼッション・メンがお勧め。
サラマンカの刑事エンリケを演じていたのがスペイン人俳優エドゥアルド・ノリエガ。アレハンドロ・アメナバール監督のサスペンス作品テシス 次に私が殺される、バニラ・スカイのリメイク基のオープン・ユア・アイズ、ギレルモ・デル・トロ監督のスペイン内戦の傷跡をホラー・タッチで描いたデビルズ・バックボーンがお勧め。
テレビ局の女性スタッフの役でシガニー・ウィーバー。実は出演者の中でこの人が一番有名か。この人の代表作はエイリアン、ゴースト・バスターズの二大シリーズ作品で有名。それ以外ではケヴィン・クライン競演のアイヴァン・ライトマン監督のデーヴがお勧め。
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